第9回南沢ラベンダーまつりを開催しました

札幌キャンパスでは7月17日に「第9回南沢ラベンダーまつり」(主催:同実行委員会)を開催しました。本キャンパスのある札幌市南区南沢地区は、日本におけるラベンダー栽培発祥の地として知られており、本キャンパスではその地域の歴史を踏まえ、後世に伝えようと2002年度から3カ年計画で「ラベンダーキャンパス化計画」を推進。最多時で約3600株のラベンダーを植栽してきました。06年度からは毎年、そのラベンダーが咲き誇る7月中旬に、近隣住民の皆さんと学生、教職員が協力し地域振興につなげようとこの催しを開いてきました。昨年度はキャンパス敷地内に付属札幌高校の新校舎建設が進んでいたため開催を見合わせましたが、今回2年ぶりの開催となりました。

当日は、あいにくの曇天で実施が危ぶまれましたが、徐々に天候が回復。見ごろを迎えたラベンダー畑には約2000名の来場者がありました。会場では、南沢地区町内会連合会による当日の朝に採れた野菜の販売や旭台町内会による植物交換会などのブースが並びました。札幌キャンパスからは、チャレンジセンター・札幌ボランティアプロジェクトがキャンパスのある札幌市南区内で採石されている「札幌軟石」を活用した「ミニ盆栽づくり」やラベンダーを使った「しおりづくり」のワークショップを実施。国際文化学部地域創造学科の学生を中心に南区石山地区でカフェを運営する地域カフェ研究会「スリーカフェ」は、コーヒーに加えて日々の活動で連携する石山商店街の「ニシクルカフェ」製のベーグルやクッキーを販売しました。さらに東海大学グッズの販売も行い、それぞれのブースには行列ができる盛況ぶりでした。

また、ラベンダー畑と付属札幌高新校舎の間のスペースでは、札幌キャンパス吹奏楽部による恒例の「ラベンダーコンサート」を実施。『マーチ・スカイブルー・ドリーム』など6曲を披露したほか、学生サークル「祭屋」 による「よさこいソーラン演舞」と地元のラベンダーオカリナサークル「ff」のミニコンサートも開催。更にダンス部が地元の小学生に教えているダンス教室に通う小学生とコラボレーションをし、詰めかけた観客の目と耳を楽しませました。

南沢地区町内会連合会の山岸弘会長は、「2年ぶりの開催で多くの人が来場し、地域に根付いた祭りになってきていると感じています。本会のブース設営などではボランティアプロジェクトの学生の皆さんが本当によく協力してくれて、大変助かりました。今後も大学と地域が互いに協力できる関係を深めていきたい」と話しました。また、同会の伊藤征夫総務副部長は、「南沢地区が日本国内におけるラベンダー栽培発祥の地であるということを全国に発信するためにも東海大学との協力は欠かせない。付属札幌高の生徒や東海大の学生の皆さんが地域の誇りとして、広めてもらえるとうれしい」と期待を寄せました。

運営に携わった学生たちは、「予想より多くのお客さんに来店していただき、オーダーを覚えるだけでも大変でしたが、この経験を生かして今後の活動につなげていきたい」(スリーカフェメンバー・永山恭平さん=国際文化学部地域創造学科2年次生)、「ラベンダーを通して地域の方々とつながれる貴重な機会は札幌キャンパスならでは。私たちのブースには子どもの来場も多く、楽しんでもらえたのではないかと思います」(札幌ボランティアプロジェクトメンバー・青木美那海さん=生物学部海洋生物科学科2年次生)と充実した表情を見せていました。実行委員長を務めた谷本一志教授(国際文化学部地域創造学科)は、「天気が不安でしたが、予定通りのプログラムで進行できて大成功でした。付属札幌高の建学祭とオープンスクールも同時開催ということで、相乗効果もあったと思います。今後も継続して地域との協力関係を深めていきたい」と語りました。

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