カザフスタン共和国大統領のナザルバエフ閣下に名誉博士(工学)の学位を授与いたしました

東海大学では11月8日に高輪キャンパスで、カザフスタン共和国大統領のヌルスルタン・ナザルバエフ閣下に名誉博士(工学)の学位を授与いたしました。閣下は1990年に同国の大統領に就任。新しい国づくりを担う人材育成を目指す留学生奨学金制度「ボラシャク」の創設を主導するなど、理工系を重視した教育研究の近代化や日本と同国の学術交流および友好関係の推進に大きな功績を残してきました。

本学は、同国を代表する高等教育機関であるナザルバエフ大学の開設準備段階から教員間の連携を実施。2008年度からはボラシャク奨学金の派遣先推奨大学の認定を受けており、これまで16名の学生を受け入れてきたほか、今年5月から6月にかけて「ナザルバエフ大学」の学生を対象にした研修プログラムを実施するなど高等教育での連携を深めてきました。また今年1月には理数系を重視した初等中等教育機関である「ナザルバエフ・インテレクチュアル・スクール」の一行が付属高輪台高校を訪れ、より幅広い年代での理工系教育の充実に向けた取り組みも始まっています。

授与式には、ナザルバエフ閣下、駐日カザフスタン共和国大使イェルラン・バウダルベック・コジャタエフ氏、髙野二郎副総長、山田清志学長をはじめとする両国の関係者が列席しました。カザフスタンからの留学生を含む本学の学生と付属高輪台高校の生徒らが見守る中、髙野副総長から閣下に学位記が、稲津敏行大学院総合理工学研究科長から記念のメダルがそれぞれ授与されました。山田学長は、「大統領閣下が手腕を発揮された初等・中等・高等教育における理工科系教育への深い造詣、教育を通じた国づくり、そして、国際教育の実践は、本学の建学の精神が目指すところと一致しております。さらに、大統領閣下の本学の教育活動への深いご理解と多大なるご功績に深く御礼を申し上げます」とあいさつ。ナザルバエフ閣下は、学園の創立者・松前重義が世界平和の実現に力を入れてきたことに触れつつ、「現在東海大学の海外での活動には、創立者の精神がしっかりと息づいていると感じています。再生可能エネルギーは、未来を担うエネルギー源だと考えています。その一つである太陽光発電システムを使って、企業と協力して世界で活躍している東海大学のソーラーカーチームの活動は大変素晴らしい。また、核で被災した国を担う者同士、若者に平和の大切さを伝えるのが私たちの努めだとも考えています。ここに集まった全ての人々と東海大学の発展を期待しています」と述べました。

なお開式に先立って、ナザルバエフ閣下はチャレンジセンター「ライトパワープロジェクト」ソーラーカーチームのマシンも視察されました。

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