川崎市市民ミュージアムと連携して学生がワークショップを企画運営しました

学芸員資格の取得を目指す学生約30名が、川崎市市民ミュージアムで開催されている展覧会「ベスト・セレクション 世界旅行に出かけよう」の関連イベントとして、10月23日と11月6日に「TOKAI×MUSEUM GO ミュージアムで世界旅行」と題したワークショップを企画運営しました。これは、同ミュージアムと本学課程資格教育センターが連携して実施したプロジェクトです。身近な素材を使った「トラベラーズノート作り」や学生の案内で展覧会の作品を見学する「展示ツアー」などを行い、両日合わせて約300名が参加しました。

「トラベラーズノート作り」は、ダンボールの台紙に色紙や布を貼り、ビーズやリボン、シールなどの身近な素材を使ってカバーを作る造形ワークショップです。中に挟むノートはあらかじめ学生たちが作成し、スケジュール帳や地図、乗り物の切符を入れられるものなど3種類を用意。参加者は好みのノートを組み合わせ、オリジナルの旅の手帳を作っていました。学生の案内で作品を見学する「展示ツアー」を体験した親子は、「作者の意図や描かれた時代背景などがわかると、作品がより身近に感じられます。子どもたちも集中して観ていました」と笑顔を見せていました。また、目隠しをして造形物に触れる「目隠しミュージアムツアー」に参加した小学生は、「触ったり匂いを嗅いだりして、いろいろなものを思い浮かべましたが、実際に見たら想像していたものと全く違ってびっくりした」と感想を話していました。

本ワークショップのリーダーを務めた文学部歴史学科西洋史専攻の野村周平さん(4年次生)は、「障害の有無や年齢などにかかわらず誰もが楽しめる『ユニバーサルミュージアム』を念頭に、見て、触って、五感で楽しめるワークショップを考えました」と企画の趣旨を説明。「ミュージアムの学芸員の方から展覧会の目的や構成、作品についてのレクチャーを受けたほか、企画に関するアドバイスをいただきながらアイデアを出し合いました。多くの方に喜んでもらえてよかった」と振り返っていました。

指導にあたった課程資格教育センターの篠原聰准教授は、「同ミュージアムとの連携によるワークショップは2年目を迎えましたが、企画段階から学生が関与する度合いが高くなり、より実践的な教育プログラムとして実施することができました」とコメント。「現場での経験の蓄積は、学生の社会性や人間力の向上に着実につながっていると実感しています。今後も学生たちがさまざまなイベントの企画や運営に携われるよう、ミュージアムとの連携を深めていきたい」と話しています。

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