全学生を対象に就職ガイダンス特別編「女性とキャリア」を開催しました

札幌キャンパスで11月4日、全学生を対象とした就職ガイダンス特別編「女性とキャリア~本当の意味の男女平等と現状」を開催しました。札幌教学課キャリア就職担当が今年度から、本キャンパスで学ぶ全学生に自らのキャリア設計について考える機会にしてもらおうと「○○×キャリア」シリーズとして開始したもので、春セメスターには「グローバル」をテーマに実施。今回は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が制定をうけ、テーマを設定しました。講師にキャリアカウンセリングやキャリア教育・研修を手掛ける「モア ユアセルフ」代表でキャリアカウンセラーの山内雅惠さんを招き、多様性のある社会におけるワークライフバランスについて考える機会となりました。

学生ら約25名が参加した当日は、まず「キャリアのイメージ」についての意見交換からスタート。学生たちは隣席同士で「キャリア」という言葉の意味について考えるとともにそれぞれの考えを共有しました。「経験やスキルをもっていること」や「何より仕事優先」「公私とも順調、高収入」などと発表した学生たちに対し、山内さんはキャリアとは職業や経歴、進路などのことであり、仕事を中心とした人生そのものを表す言葉であると説明したうえで、「今まで果たしてきた人生の役割は現在とつながっています。人生は前へと歩みを進めていかなくてはなりませんが、時には振り返ってみることも大切です。キャリアという言葉には自らの活動でつくられる『わだち』の意味もあります」と語りかけました。

続いて「女性活躍推進の取り組み事例から自分の働き方を考える」と題して、女性の年齢階級別労働率の推移から働く女性が増えている現状について触れ、大企業における採用や育成、継続就業のための取り組みについて紹介。さらに子育てや家事との両立に対して世間の女性が抱いている不安や悩み、男性側の意見から見た社会の現状について解説しました。さらに、「キャリアは一生涯続く」をテーマにしたワークも実施。学生たちは、「娘・息子」「学生」「職業人」「ホームメーカー」「余暇を楽しむ人」「市民」などの立場について、現在、社会人1年目、10年後に自らがどの程度その役割を果たしているかシートにまとめました。山内さんは、「キャリアとは、自分らしく生きることを実現するために歩みを続けることです。そのためにはどのような準備が必要か考えることが重要。今後もぜひ備え続けてください」と語りかけました。

最後には学生同士で講座を受講して得られた「気づき」について語り合いました。参加した学生からは、「キャリアといわれても、『キャリアウーマン』などの言葉でしか知りませんでした。今回のお話を通じて、これまでの自分の歩みを振り返るとともに、今後どのようにしていけばいいのか考えるきっかけになりました」といった感想が聞かれました。

今回「女性とキャリア」のテーマ設定のためか残念ながら参加した学生の9割が女子学生でした。「働き方が多様化する中、『男性だからこうあるべき、女性だからこうあるべき』という考え方は通用しなくなっています。アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に気づき、自分らしい生き方を見つけ出すという観点から、男子学生にもぜひ積極的に参加してもらいたい。次年度もこのテーマのガイダンスは継続していきたい」と担当者は語っています。

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