一貫教育センターでは9月12、13日に湘南キャンパスで、神奈川県立秦野高校の1年生と2年生それぞれ360名余りを対象にした体験授業を実施しました。同校と本学の教育交流協定に基づいて、講義を通じて大学の魅力を体験してもらおうと毎年実施しているもので、今年は12日に2年生対象として文系・理系の計7講座を、13日は1年生対象の文系・理系計6講座を実施しました。
このうち12日に行われた講座の中では、政治経済学部政治学科の小川裕子准教授が「東海大学テロ対策本部」と題した講義を94名の高校生が受講。近年多発しているテロ事件の特徴や対策について説明しました。授業の冒頭では、アメリカ同時多発テロ事件の映像を見ながらテロ発生率増加について解説。一見悪人には見えない若い女性や子どももテロリストである、もしくは利用されている場合があるといった話をしたうえで、危機意識を持つことの大切さを説きました。また、軍事作戦をはじめ世界で行われているテロ対策や、17世紀から続く近代主権国家体制などをクイズ形式で紹介し、国際政治を学ぶ大切さを語りました。
一方、理工系講座の一つでは、情報理工学部コンピュータ応用工学科の平田弘志教授が講義。セグウェイなどのパーソナル・モビリティを開発する際には、数学や物理学の法則に則ってモデルつくり、シミュレーションを重ねた上で実機試験を行うという開発の過程を説明し、社会を支える「システム制御技術」についてやさしく解説。実際にセグウェイに試乗するという体験もしました。
参加した高校生からは、「大学では国際関係の勉強をしたいと思っているので、とても興味深い授業でした」、「リオデジャネイロオリンピックの中継でカメラマンが使っているのを見ましたが、実際に乗ってみてとても楽しめました。一つのアイデアを形にする過程では、設計をはじめ多くの過程を踏まなければならないのだと知りました」といった感想が聞かれました。