農学部から提供されたサツマイモを収穫しました

観光学部がある代々木キャンパスで開催された「第62回東海大学代々木建学祭」期間中、阿蘇キャンパスにある農学部から提供された苗を育てたサツマイモを11月2日に収穫し、3日にそれをふかして来場者にふるまいました。

このサツマイモの苗は、代々木学生会の代表が今年3月に阿蘇キャンパスを訪れて農学部の教職員、阿蘇学生会のメンバーらと交流した際に、キャンパス間をつなぐ取り組みとして提供をお願いしたものです。阿蘇キャンパスは4月の「平成28年熊本地震」で被災しましたが、農学教育実習センターの職員らが苗の世話を続けていたこともあり、サツマイモの研究が専門の村田達郎教授(応用植物科学科・大学院農学研究科長)や阿蘇教学課の村山敏久課長の協力を得て、5月に代々木学生会に届けられ、その後、学生たちが大事に育ててきました。

「阿蘇キャンパスを訪ねた折に食べさせてもらったサツマイモのおいしさが忘れられませんでした」と、中心となって苗の世話をしてきた同学生会の戸塚美里さん(3年次生)。「村田先生から“東京の街中でも育てることができる”と教えていただいたので、都会でもおいしいサツマイモが収穫できることを多くの人に知ってもらいたいと思いました。交流を通して親しくなった農学部の友人からも“水をあげすぎると枯れてしまうので気をつけて”などアドバイスをもらい、大切に育ててきました」と振り返りました。

サツマイモは、建学祭に合わせて近隣にある富ヶ谷保育園の園児らが収穫。戸塚さんと一緒にサツマイモを育ててきた今井菜月さん(同)は、「土いじりの機会がほとんどない都心の子どもたちに、芋ほりを体験させてあげたいと思いました。最初はこわごわでも、皆、すぐに慣れて掘ったサツマイモの大きさ比べ。小さな袋なのに全部で6kg以上も収穫できて驚きました」と話しました。収穫したサツマイモは代々木キャンパスの食堂のスタッフにも協力してもらってふかしました。さらに、建学祭に駆け付けた卒業生らも手伝い、来場者にふるまいました。

立派なサツマイモが収穫でき、建学祭の来場者にも好評だったことは、代々木教学課の大島慎一郎課長を通して村田教授と村山課長に報告。村田教授からは、「サツマイモは比較的、育てやすい作物です。代々木キャンパスの学生たちにとって、都会での作物栽培をやりとげ、自分で食べるものを自分で収穫したのは貴重な経験になったことでしょう。保育園児との交流を通して、皆さんに食育や食べ物への関心を持ってもらいたいと思います。他の作物栽培にもぜひチャレンジしてほしい」と学生たちにエールが送られました。村山課長も、「村田教授や技術職員らの協力で苗を送ることができました。交流会での約束を果たせてよかったです」と話しています。

戸塚さんは、「次はぜひ、ブルーベリーなどの栽培にも取り組んでみたい。私たちは学生会交流や『大学は美味しい!!』フェアでの販売協力などを通じて交流してきました。後輩たちにもぜひ阿蘇キャンパスとの交流を通してさまざまなことにチャレンジしてほしいと思います」と話しています。

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