「平成30年度東海大学望星技術士会」の総会と特別講演会が開催されました

東海大学望星技術士会の平成30年度総会が、6月30日に代々木キャンパスで開催されました。技術士は、科学技術に関する専門知識と高い応用能力、倫理観などを備えたエンジニアの育成を目的とする文部科学省所管の国家資格です。本学では工学部機械工学科の機械デザインコースト材料科学科の材料技術者コースで、一般社団法人日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けてこの資格取得を目指す学生向けの教育を行っており、毎年多数の学生が資格取得を目指しています。本学の吉田一也副学長が会長を務める望星技術士会は、技術士の資格を持つ卒業生の団体として2015年に設立。会員向けに企業や大学施設の見学会や講演会を開いて交流と研さんの機会を設けているほか、技術士を目指す学生との交流会などを通して学生をサポートしています。

総会の冒頭であいさつに立った吉田会長は、「技術士の資格を持つ卒業生の皆さんが社会で活躍してくださっていることは、本学にも大きなエネルギーとなっています。近年、国内の製造業者による不祥事が相次ぎ、Made in Japanに対する信頼が大きく損なわれる中、高度な技術と倫理観を持つ技術士の皆さんが担う役割はますます大きくなっています。今後も会員の皆さんが大いに活躍してくださることを期待しています」と語りました。その後、昨年度の活動として、学生との交流会や会員向けの工場見学会などの取り組みと成果が報告されたほか、会計報告、役員改選などが審議され、承認されました。

続いて光・画像工学科の虎谷充浩教授が、「衛星データから海の色を調べてわかること」と題して講演。海の色を人工衛星から観測することによって海中の植物プランクトンや砂などの混濁物質、溶存有機物の量と分布を調べる研究や、昨年12月に打ち上げられた気候変動観測衛星「しきさい」を用いた最新の観測プロジェクトを紹介しました。

本会の発起人の一人である神藤典一副会長代表は、「今年1月には各大学の技術士会の連合団体である大学技術士会連絡協議会にも正式加盟を果たし、会員も増加するなど本会の活動も少しずつ活発になってきています。本会は、卒業した学部や学科の壁をこえて“技術士”の資格を持つ卒業生が、情報交換できるのが特徴です。今後もそうした特徴を生かしつつ、母校との連携を深めるとともに、会員へのサービス強化も図っていきたい」と話しています。

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