東海大学教育開発研究センターが「教育開発フォーラム 授業研究会」を開催しました

東海大学教育開発研究センターでは、9月13日に湘南キャンパス19号館で「教育開発フォーラム 授業研究会」を開催しました。この研究会は、学園内の教員による教育活動に関する実践報告やディスカッションを通して、学園における教育問題の解決と発展に貢献しようと毎年開催しています。今回は、「学生を授業に巻き込むための工夫と実践」をテーマに口頭発表や意見交換会を実施しました。

当日は約20名の教職員が参加し、まず7名の教員がアクティブラーニングや体験型授業に焦点を当てた口頭発表を行いました。昼食を兼ねた意見交換会のあとには、本センターの及川義道次長(理学部教授)が、「東海大学教育研究開発センターのプロジェクトから―学生の主体性を引き出すために―」と題して講演。「近年では、『大学で何を学びたいのか』『どのような目的を持って勉強するのか』といった目標を持たずに進学してくる学生が増えてきています。そのような学生は、授業への参加に消極的になる傾向がありますが、グループワークなどで積極的な学生とともに学ぶことで、勉強に対する意欲を持ってくれることも多くあります。そこで本センターでは、積極的な学生と消極的な学生がともに学ぶ機会を増やそうと、ICTを使った『オンライン仮想支援環境整備』を計画しています」と語りました。

最後には、参加者全員で「学生の主体性を高めるために行っている授業事例」を紹介し合いながら、活発な議論を展開しました。参加した教員は、「それぞれの先生が実践している授業法は非常に参考になりました。学生にはそれぞれ個性があるので、指導方法には正解はありません。教える立場にある教員が数多くの指導法を身につけておくことが大切なので、今回の勉強会は貴重な機会になりました」と話し、成川忠之所長(現代教養センター教授)は、「日本は大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回る『全入時代』となり、大学で学ぶことの価値が変化してきています。指導する側にも変化が求められる中で、今回の研究会やワークショップを通じて議論することは非常に大きな価値があります」と語りました。

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