医学部付属病院がタイ・ランシット大学医用生体工学部の学生を研修生として受け入れました

医学部付属病院では10月22日から26日まで、タイ・ランシット大学医用生体工学部の学生を研修生として受け入れました。同大学の医用生体工学部の開設や同国のバイオメディカルエンジニア(BME)の育成に携わってきた本学の松浦武信名誉教授(元工学部電気電子工学科教授)の働きかけにより、タイにおけるBMEの教育や業務の充実を図ることを目的として、昨年度から受け入れているものです。昨年度にランシット大学で行われた研修報告会の際、多くの学生が本研修への参加を希望したため、今年度は受け入れ人数を拡大。3年生と4年生からなる7名の研修生が教員2名とともに来学し、研修に取り組みました。

研修生は、本病院の臨床工学技士から人工呼吸器や心電計、除細動器、シリンジポンプといった医療機器の保守管理について説明を受けた後、メンテナンスを体験。高度救命救急センターや高気圧酸素治療を見学したほか、腎センターでは血液透析治療を、血管造影室では心臓カテーテル検査と不整脈治療に立ち会いました。また、中央手術室では、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」や人工心肺を用いた手術を見学。さらに、伊勢原キャンパスで学ぶ工学部医用生体工学科3年次生の講義と実習にも参加しました。

最終日に修了証を手にした研修生は、「昨年度に研修を受けた仲間の報告を聞いてどうしても参加したいと思い、日本語も勉強してきました。実践的なプログラムで大変充実した研修でした。今後もぜひ継続してほしい」「臨床の現場で医療機器がどのように使われているか知ることができました。今後の学習に生かしたい」「最先端の医療を提供する東海大学医学部付属病院で臨床工学技士の仕事を学べてよかった。また、臨床工学技士になるという同じ目標を持った学生と交流したことで学習意欲を刺激されました」などと感想を話していました。

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