教員・学生有志が「ESD塾」を開催しています

湘南キャンパスで、毎週水曜日に秦野市立大根中学校の生徒を対象とした「ESD塾」を開催しています。ESD(持続可能な開発のための教育)とは、社会の課題を自らの問題としてとらえ、目指す未来を描き、行動を起こすことで、「持続可能な社会」を創造していく力を育てる取組みを指します。課程資格教育センターの古里貴士講師、高梨宏子助教、現代教養センターの二ノ宮リムさち准教授が、東京農工大学の教員や大根中学校と連携して運営するこの「ESD塾」では、教科学習の支援と防災をテーマにした参加型学習を合わせて実施することで、こうした教育の実現を目指しています。湘南キャンパスの各学部学科で社会教育主事や教職の免許取得を目指す学生たちが、大根中学校の生徒の勉強や宿題をサポート。さらに本学チャレンジセンター・熊本復興支援プロジェクトの学生も、休憩時間を兼ねた防災教育プログラムを実施しています。

学習支援を担当する学生は約40名。それぞれの授業や課外活動の予定と合わせながら交代で生徒たちの勉強をサポートしています。大根中の生徒たちを、希望する科目ごとにグループに分けてアドバイスする様子に、同中学校の松本和信校長は、「本校が湘南キャンパスの近隣に立地していることもあり、生徒たちにとって大学生はとても身近な存在です。生徒たちへの指導もとても上手で、学生時代の貴重な時間を使って学習指導をしてくれることに感謝しています」とコメント。参加している生徒も、「大学生のお兄さん、お姉さんはとても優しい。テストの点も伸びたので、すごくうれしかった」と笑顔を見せていました。

学生たちは、「中学生の勉強をサポートすることにはプレッシャーを感じますが、生徒の皆さんが毎週楽しく学んでくれている姿を見るのがやりがいです」と語ります。二ノ宮准教授は、「今後は、学生とともに、さらに内容を工夫し、ESDとしての質を高めていきたいと考えています。中学生にも、大学生にも、自分が多面的に成長する場として活用してもらいたい」と話しています。

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