学生が「コモンズ冬防災イベント」に協力しました

現代教養センターが開講する授業「プロジェクト入門」を履修している学生18名が、1月20日に平塚市宮松町の「ららぽーとあおぞら公園」で開催された「コモンズ防災イベント」に協力しました。この催しは、2016年に開業した「ららぽーと湘南平塚」を含む大規模複合開発事業で誕生した「ららシティ湘南平塚」のマンションや戸建てに住む住民が結成したコミュニティ組織「LaLa湘南平塚コモンズ」が企画。大規模災害などが起きた際には地域住民が力を合わせることが重要になることから、普段から顔が見える関係づくりとともに、安否確認訓練や炊き出し訓練を通じて防災意識を高めることを目指しています。本授業では、17年度の春学期から宮松町自治会と連携し、商店街の活性化策や町内に5カ所ある公園を使ったイベントを提案するなどしており、今年度春学期にはあおぞら公園でのイベントを提案したことから協力依頼が寄せられました。

学生たちは班に分かれて企画を実施。「あおスポ班」は体育の授業で習った「コーディネーショントレーニング」を子ども向けにアレンジし、動物ものまねや後出しじゃんけん、地面に置いたロープの両側からスタートしてぶつかったところでじゃんけんする「へびじゃんけん」などを一緒に楽しみました。「防災クイズラリー班」は、市川健司さん(文学部3年次生)が制作したオリジナルの紙芝居「ぼうさいものがたり じしんくんとおんなのこ」を披露したあと、「火事を見つけたらどうすればいい?」「地震の後はどこから情報を得る?」など4つの○×クイズを巡り、お菓子をプレゼントするクイズラリーを実施。「マップ班」は秋学期の授業で宮松町商店街を散策・取材して制作した「宮松町グルメマップ」を配布しました。

会場では、LaLa湘南平塚コモンズのメンバーが豚汁の炊き出しやアルファ化米の試食を行ったほか、餅つき体験も行われました。LaLa湘南平塚コモンズの代表を務める小村由美子さんは、「同じ地域に住んでいても、普段はなかなか接することがない人もいますが、学生の皆さんが住民同士のつなぎ役を担ってくれたおかげで、皆が楽しめる1日になりました」と振り返ります。授業を担当する二ノ宮リムさち准教授は、「準備段階では心配もありましたが、地域の中に入ることで自覚が芽生え、たくましく成長してくれました。地域の方々が受け入れてくれたからこそ、学生たちも貴重な経験ができたと思います」とコメント。髙橋佳椰さん(体育学部2年次生)は、「子どもたちが楽しかったと言ってくれてこちらまでうれしくなりました。春学期に提案した大人と学生が交流するマルシェ企画など、今回実施できなかったものは、今日の経験を生かしてあらためて形にしていきたい」と意気込みました。

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