湘南キャンパスで1月22日に、「第2回平塚フォーラム『持続可能な地域づくりと大学の役割~商店街活性化へ向けた地域・大学連携を考える~』」(主催:現代教養センター、平塚商工会議所女性会)を開催しました。持続可能な地域づくりに向けて大学も役割を担い果たすことが求められている昨今、大学教育でもそれらを担う市民としての力を養う必要性が注目されています。そこで今回は、地域住民と学生、教職員が地域の課題やその解決に向けて大学が担うことのできる・担うべき役割を話し合うとともに、商店街の活性化に向けたアイディアを出し合うことを目的に実施。昨年3月に本学の教員や女性会のメンバーが参加した第1回平塚フォーラム(主催:地域デザイン学会)に続いての開催となりました。
当日は、女性会や自治会・住民組織の関係者、学生と教職員ら約40名が参加。はじめに、現代教養センターの成川忠之所長が本会の概要や目的を、二ノ宮リムさち准教授が本センターの「プロジェクト入門」の授業で平塚市宮松町と連携して取り組んできたことを紹介しました。続いてプロジェクト入門の履修学生が登壇し、授業の経緯と内容を発表。2017年の春学期に宮松町商店街の活性化策を考え、秋学期には町内5カ所ある公園を使ったイベントを立案、18年の春学期には「あおぞら公園」でのイベントを提案し、それらを踏まえて1月20日に地域の防災イベントを実施したことを報告しました。学生は、「こういったイベントを地域の方々と一緒に開催することで街の活性化につながれば」と語りました。
続いて、女性会の佐藤則子会長が他の商店街を視察した結果を踏まえて平塚市の商店街との比較や課題などを報告。その後、5、6名のグループに分かれて車座になり、メンバーを入れ替えながら「商店街のいま」「商店街のこれから」「商店街のこれからのためにできること」をテーマにディスカッションしました。学生たちがその成果を発表し、「大学から平塚の商店街に行くにはバスの交通費が高いので、学生証を見せると安くなるといった割引を考えてほしい」「空き店舗を活用してイベントを企画したり、地域の方々の日常的な小さな困りごとを大学生が手伝う拠点をつくる」「昔ながらの店の魅力をアップする方法を若者目線で提案する」といった案が上がりました。最後に女性会の松永正子副会長が、「学生たちと本心を語り合うことができ、参加してよかった。商店街の活性化に向けてこれからも一丸となって励んでいきたい」と語りました。