熊本キャンパスで2018年度学位授与式を挙行しました

熊本キャンパス松前記念総合体育館で3月19日に、2018年度秋学期学位授与式を挙行しました。今年度は大学院農学研究科(修士課程)7名、経営学部167名、基盤工学部102名、農学部230名の計505名に学位記が授与されました。当日は多数の来賓がご臨席され、保護者の皆さまとともに修了生、卒業生を祝福しました。

式は、荒木朋洋九州キャンパス長の開式の辞、建学の歌斉唱に続き、山田清志学長と荒木九州キャンパス長が大学院と各学部の総代に学位記を手渡しました。授与された学位記は従来の日本語版に加え、グローバルな時代で活躍する人材となるよう願いを込めて今年度は英語版も発行。本キャンパスの505枚を含め6677枚すべての学位記に山田学長が直筆で署名しています。また、学業や課外活動で顕著な成績を収めた学生に総長賞などの各賞を授与しました。続く式辞では、山田学長が来賓や保護者らへの感謝を述べるとともに、「今日まで、東海大学は幾多の試練に直面し、それらを乗り越えてきました。16年4月に熊本で発生した震災によって、阿蘇キャンパスの農学部は壊滅的な被害を受けましたが、先日、以前のキャンパスがあった南阿蘇村に実習場を再建いたしました。これらの大きな試練を乗り越えることができたのは、我々の大学を創立した松前重義博士が、学園創設時にその存亡の危機を多くの同志の力を得て克服した歴史を有しているからにほかなりません。卒業する皆さんには、こうした松前重義先生の熱い思いがあることを胸に刻み、前に進んでいただきたいと思います」と語りかけました。

続いて来賓祝辞では、松前重義博士の生誕の地である熊本県嘉島町の荒木泰臣町長から、「熊本地震による被害と皆さんの悲しみはいかばかりかとお察しいたしますが、新たな実習場の完成など、復興に向けた一歩が踏み出されたと感じています。東海大で身につけられた幅広い知識と培った友情を糧に、社会に羽ばたいていってください」とはなむけの言葉が贈られました。在学生代表送辞では、農学部バイオサイエンス学科3年次生の浦谷柚穂さんが卒業生に祝福の言葉を送り、「先輩方が自分の夢のために日々試行錯誤し、努力してこられた姿を、私たちはずっと見てきました。常に私たち後輩の前を歩き、お手本となってくれた先輩方の姿は、私たちにかけがえのないものを残してくださいました。震災での被害や悲しみに挫けそうになっても、復興に向けて尽力される姿に学ばせていただきました。先輩方が築き上げてこられた東海大を大切にし、伝統を受け継ぎ継承していかなければなりません。先輩方も母校となる東海大を忘れず、あたたかく見守っていただければと思います」と述べました。また、卒業生代表答辞では経営学部経営学科の酒井崇一さんが登壇。出席者への感謝を述べるとともに、サッカー部で汗を流した大学生活を「練習を重ねてもなかなか結果が出ず、苦しくなるときもありましたが、監督の『チームのために献身的になり何事にも臨まないとこの先はない』という言葉を今でも鮮明に覚えています。この言葉をきっかけに、仲間と切磋琢磨しながら日々の練習や公式戦に全力で取り組んできました」と振り返りました。また、「サッカーを通して復興支援に取り組んでいたロアッソ熊本の選手に感銘を受け、自分もいつか人に勇気や夢を与えられる存在になりたいと強く思いました。私自身、2月からロアッソに入団し、プロサッカー選手としての道を歩んでいます。夢を追い続けさせてもらった東海大と、夢を与えてもらった熊本の地に、恩返しとその歩みをもって、東海大の発展に寄与していければと思います」と力強く決意を語りました。

式典終了時には、会場の出口で山田学長や荒木九州キャンパス長、各学部長と教職員が見送る中、卒業生たちが退場。会場の外では祝福に駆け付けた後輩たちが記念品や花束を手渡し、別れを惜しむ姿が見られました。

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