産学連携協定を結ぶ肥後銀行本店の社員食堂で農学部の「骨付きハム・ロースハム・ベーコン試食体験会」を開きました

九州キャンパス※では6月6日に、肥後銀行本店の社員食堂で農学部の「骨付きハム・ロースハム・ベーコン試食体験会」を開きました。株式会社肥後銀行と本学は昨年8月に産学連携協定を締結。本学が昨年度、熊本キャンパスに設置した産学連携センター(アグリサイエンスオープンイノベーションセンター/通称=ASO)のローンチパートナーとして、熊本県の振興に資する人材の育成や共同研究など多様な活動を展開していく計画を進めています。今回は、肥後銀行の社員らに農学部で生産・加工した食品を試食してもらい、農学部の認知を高めるとともに、高度な肉加工技術について理解を深めてもらうことを目的としています。

当日は、総合農学研究所の荒木朋洋教授、農学教育実習センターの岡本智伸センター長(大学院農学研究科研究科長)と教職員らが肥後銀行本店を訪問。阿蘇くまもと臨空キャンパスで飼育した黒ブタなど同センターの食品加工教育実習棟で加工した骨付きハムとロースハム、ベーコンをその場でスライスして提供しました。昼食時間に合わせてホットプレートでベーコンを加熱調理すると、昼の休憩時間で食堂を訪れた社員の皆さんが行列を作り、教職員による加工品の説明を聞きながら農学部自慢の味に舌鼓を打つ姿が見られました。

荒木教授と岡本センター長は、「地域産業の振興に大きく関与する地元の大手銀行の皆さんに、本学が持つ知見や技術を知っていただくよい機会になったと感じています。ハムやベーコンは学生たちも実習等で加工に挑戦しており、毎年11月に開いている建学祭『欅祭』でも地域住民の皆さんから大変好評を得ています。今回も“どこで買えますか”といった質問も多く寄せられました。今後、ASOを中心としてさらなる産学連携を進めていくきっかけになったと感じています」と話しました。また、肥後銀行地域振興部の大野隆部長は、「産学連携協定に基づいた初めての活動として東海大学の皆さんにお越しいただきましたが、約500名が勤務する当行本店の行員が農学部の魅力に触れる機会になりました。地元企業が求める研究シーズとのマッチングなど私どもが果たせる役割も多くあるので、相互理解を深めながらさらなる発展を図っていきたい」と期待を寄せました。

※熊本キャンパス・阿蘇くまもと臨空キャンパスの総称