静岡キャンパスで「若者の大麻汚染について学ぶ研修会」を実施しました

静岡キャンパスでは7月13日に、FD活動の一環として「若者の大麻汚染について学ぶ研修会」を実施しました。同研修会は、若者の間で拡大している薬物によるトラブルに学生が巻き込まれることなく健全なキャンパスライフを送れるように、本学教職員が現職の警察官から学生指導の具体的な方法を学ぶことを目的としたものです。当日は、薬物事犯の捜査で指揮を執ってきた清水警察署刑事第二課長の石川洋行警部を講師に招き、オンラインでの参加を含め約100名の教職員が参加しました。

初めに、石川警部は大麻をはじめとした薬物の依存性について説明。「大麻は使用が認められている国があり、その他の薬物に比べ安値で購入できることなどから、若者に広がっています。大麻には気分を高揚させる効果があり、非常に精神的依存が強いことが特徴です。1回でも手を出してしまうと、その時の快楽を忘れることができず悪循環のサイクルに入ってしまいます」と語りました。続いて、薬物乱用に起因する事件や薬物の種類を紹介し、「大麻はゲートウェイドラッグやエントリードラッグなどと呼ばれ、一度購入すると密売人との距離が縮まるので、他の薬物にも手を出しやすくなっています。さらに、グミやクッキーといった身近な食べ物にその成分を含ませているものもあるなど種類が豊富で、見た目から使用すること自体への罪悪感が低くなっています」と話しました。

最後に、全国の少年の大麻に関する検挙数は年々増加傾向にあると説明し、「今年に入ってから清水警察署管内でも薬物の検挙者が2桁に上っています。悩みや不安を抱えて手を出してしまったケースが大半。人間関係や将来のことなどさまざまな悩みやストレスを抱える人がたくさんいますので、日ごろから学生に声をかけるようにしてください。『誘われても断ること』『危険な場所に行かない』『かっこいいものではない』の3点をしっかりと伝え、何かあったらすぐに警察に相談するようにしてください」と語りかけました。