「阿蘇復興への道」と「阿蘇の灯」の学生が南阿蘇村の「黒川ウォーク」に協力しました

熊本キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「阿蘇復興への道」と農学部生有志らのグループ「阿蘇の灯」が4月21日、熊本県南阿蘇村で開かれたイベント「黒川ウォーク」に協力。参加者に向けて2016年の熊本地震以前の農学部生の暮らしや地震による被害などを紹介する「語り部」を行いました。黒川ウォークは、阿蘇実習フィールドに近く、地震前は学生たちの下宿・アパートが並び学生村と呼ばれた同地区を対象に、震災から3年を経た現状と復興への歩みを、住民らとの交流などを通して村内外に知ってもらうことを目的とした催しで、本学も協力しています。今回は熊本県内外から約90名が参加しました。

学生たちはアパートが立ち並んでいた黒川地区の中央部と、阿蘇実習フィールドに続く坂道の2カ所に分かれてガイドの案内で歩いてきた参加者に向けて「語り部」を実施。地震前後の写真を見せながら、地震前の学生たちの生活の様子や下宿・アパートの大家の皆さんとの交流について紹介しました。また、2度にわたって激震に見舞われた時の様子やその後の被災者の救助活動や避難時の様子について触れ、「現在、語り部を行っているメンバーは地震の時はまだ入学しておらず、実際に体験したわけではありませんが、先輩たちの地域の皆さんとのつながりの強さを見て、その思いを語り継いでいきたいとこの活動を続けています。多くの方たちに災害への備えについて考えるきっかけにしてもらえれば」と話しました。

学生たちはその後、イベントの拠点となった旧長陽西部小学校で参加者と交流。活動の様子やこれまでの歩みを紹介する写真をバックに、現在の学びの様子や活動についての質問などに答えました。阿蘇復興への道のプロジェクトリーダーを務める河田篤典さん(農学部応用植物科学科3年次生)は、「黒川地区のことは地域住民の皆さんが紹介できるので、自分たちは学生目線で感じる復興の現状や学生が暮らしたころの雰囲気を伝えようと考えました。この機会に少しでも黒川地区に関心を持ってもらえれば」と話します。南阿蘇村出身の木村優太さん(農学部応用動物科学科3年次生)は、「自分は高校時代にオープンキャンパスに参加するなど、阿蘇キャンパスは身近な存在であり、かつてのキャンパスの様子を知っていたので、にぎやかでなごやかだった様子について話をしました」と思いを語りました。また、阿蘇の灯のリーダーを務める辻琴音さん(農学部バイオサイエンス学科3年次生)は、「村外からたくさん人が来てくれて、村の皆さんも今日は生き生きとしているように感じました。私たちも地域の皆さんと定期的に交流を続けていきます」と話していました。

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