看護学科がデアコネス大学看護学部の教員を招いて国際交流セミナーを開催しました

医学部看護学科では5月15日に伊勢原キャンパスで、デンマーク・デアコネス大学のヤン・ペデルセン講師を招いて国際交流セミナーを開催しました。本学科では、国際社会に貢献できる看護職者の育成などを目的として、2016年度に同大学看護学部と学術交流に関する包括協定を締結。デンマーク医療福祉研修や研修生の受け入れなどを通じて連携を深めています。このセミナーは同学部との学術交流の一環として、本学科の国際交流委員会が企画したものです。当日はヤン講師が、「倫理、生きがいのある幸福な人生と驚嘆の探求」をテーマに講演。学生や大学院生、本学科の教員をはじめ、医療技術短期大学の教員や医学部付属病院の看護師ら約70名が参加しました。

哲学が専門のヤン講師は、看護師として働いた経験を生かして看護師の養成にも携わっています。ヤン講師は、「人生の目的は単にしあわせ(happiness)になることではなく、豊かに(flourishing)生きること。そのためには驚き(wonder)が必要」と説明。「人は、自己のためだけでなく他者のためにも生きています。人々がより豊かに生きるために何が求められているか、何をすべきかを、私たちは生涯にわたって探求し続けなければなりません」と語りました。また、「看護師は患者さんの病気の回復に携わるだけでなく、患者さんがよりよい人生を送るためのサポートもできる」と述べ、患者との対話や人とのつながりの重要性についても訴えました。

参加者は、「あらためて自分の存在や人生の意味を考える機会になりました」「”happinessは主観的で個人的なものだが、flourishingは客観的でより深く広いもの”という言葉が印象に残りました。今後は、”より豊かな人生”という視点も持ちながら、患者さんのケアに臨みたい」と感想を話していました。

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