「2019年度春学期 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

湘南キャンパスで7月5日に、「2019年度春学期 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました。国際教育センターが留学生に日本語学習の成果を発表してもらうことを目的に、毎年春学期と秋学期に実施しているものです。別科日本語研修課程に在籍する約120名の学生の中から、予選を通過した8名がコンテストに臨みました。出場者は、日本での生活や体験からテーマを決め、5分間のスピーチに挑戦。本センターの教員が審査員となり、「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5項目について審査しました。

最優秀賞には、「『ボヘミアン・ラプソディ』と私」をテーマにスピーチした韓国出身の文眞永さん(別科日本語研修課程2クラス)が選ばれました。韓国の徴兵制度で兵役に服していたころ、先輩からの厳しい指導でつらい日々を送っていたという文さん。「突然『何か歌え』と言われて、Queenの『ボヘミアン・ラプソディ』を歌いました。この歌にはさまざまな解釈があるのですが、私は“死刑囚の気持ちを表している”という説を聞いたことがあります。先輩からのいじめで死刑囚のように追い込まれた状況だと感じていた私は、思いきってこの曲を歌いました。すると、先輩からのいじめはなくなったのです」と当時の状況を振り返ります。また、「その後、軍隊に慣れず元気のない後輩に出会い、『あのころの自分のようだ』と思い励まそうと、『ボヘミアン・ラプソディ』を歌って聴かせました。私が兵役を終えた後も、その後輩は元気のない新入りを見つけると同じように歌ってあげているそうです。皆さんもつらくなったときには、この曲を歌ってみてください」と語りました。

最優秀賞の受賞に文さんは、「自分が選ばれるとは考えてもみなかったので驚いています。外国語で自分の気持ちを伝えることはとても難しいのですが、今回の受賞は自信につながりました。卒業後は日本の企業で働きたいと思っているので、これからも日本語の勉強を頑張ります」と笑顔を見せました。

また、審査の間には、別科日本語研修課程1クラスの日本語劇団による「水のない川」を披露。衣装に身をつつんだ11名の留学生が流暢な日本語で日本の昔話を演じ、会場から大きな拍手が送られました。

【表彰結果】
◆最優秀賞
「『ボヘミアン・ラプソディ』と私」
文 眞永さん(韓国/別科日本語研修課程2クラス)
◆優秀賞
「花ざかりの君たちへ」
李 柱源さん(韓国/別科日本語研修課程6クラス)
「『やめる』ということ」
廉 澈雄さん(韓国/別科日本語研修課程3クラス)
◆努力賞
「私のゆめ」
レベッカ・アリフロスティさん(フィンランド/別科日本語研修課程7クラス)

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