電動車椅子サッカードキュメンタリー映画『蹴る』の上映会を開催しました

湘南キャンパスでは11月27日に第二回東海大学特別企画セミナーとして、電動車椅子サッカードキュメンタリー映画『蹴る』の上映会を開催しました。電動車椅子サッカーは、4選手がドリブルやパス、回転シュートを駆使して対戦チームとゴール数を争う競技です。選手の多くは脊髄性筋萎縮症や筋ジストロフィー、脳性麻痺、脊髄損傷などにより自立歩行できないなどの重い障害を持っています。この映画は、障害を抱えながらも電動車椅子サッカーワールドカップ出場にすべてをかける選手たちを、中村和彦監督が6年にわたり撮影した長編ドキュメンタリーです。日本代表を目指す日々の戦いだけでなく、日常生活に垣間見せる人生の苦悩や恋愛模様、競技に描ける思いや葛藤を描いています。

上映会では初めに、大学運営本部の木村英樹副本部長が映画の概要を紹介。続いて中村監督が主演の永岡真理氏や東武範氏との出会いが映画をつくるきっかけになったことに触れ、「選手たちを追いかける中で、思いの強さを感じました。皆さんにもこの映画をきっかけに電動車椅子サッカーに関心を持ち、試合を見に行ったり、調べたりしてもらえたらうれしい。ぜひ楽しんで見てください」と手話を交えて語りました。

上映後には中村監督に話しかけ、質問する学生の姿もありました。アダプテッドスポーツのゼミの所属する学生は、「障害者スポーツについて学んでいますが、『蹴る』を見て印象が変わりました。私自身、女子バレーボール部で選手としてプレーしていますが、障害を持つ方たちもスポーツに取り組む姿勢は何も変わりませんし、命を削ってプレーしている姿はかっこいいと感じました」と感想を話していました。

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