工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の池田知行講師が「2019年度ティーチング・アワード」の優秀賞を受賞しました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。1年間の講義科目の授業を対象に行った学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、大学運営本部を中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2019年度は5名に優秀賞を授与しました。
電気推進工学が専門の池田講師は、「衛星システム工学」「航空宇宙エレクトロニクス」などの科目を担当。授業のテーマに興味を持ってもらうため、実際に衛星に使われている部品や機器を見たり触ったりしてリアリティーを感じてもらった後、構造や電気の流れ、メカニズムを説明するよう心がけています。学部などが主催するFD研修会での学びや教員のアドバイスは積極的に導入し、授業内容は常にブラッシュアップ。授業中の質問が苦手な学生のために、終了後に教室に残って話しかけやすい雰囲気をつくるなど、学生たちの気質に合わせた工夫もしています。
池田講師は、「自分が大好きな電気技術の面白さを学生たちに伝えたいと思いながら授業に臨んできました。指導・支援してくださる教職員の皆さんと、授業に協力してくれた学生たちに感謝しています。学生たちには、“好きな分野を見つけて知識の引き出しをたくさんつくってほしい”と伝えています。自分にはこういう引き出しがあると自信を持って言えるようになれば、知識の一部を忘れてしまっても学び直しが楽になり、就職活動や仕事にも生かせます。今後も研鑽を積み、学生たちに生涯にわたって『引き出し』として持ち続けてもらえるような印象に残る授業を展開したい」と抱負を話しています。