ハワイ東海インターナショナルカレッジで実施しているオンライン授業の見学会を実施しました

東海大学では4月25日(日本時間)に、アメリカ・ハワイ州にあるハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC・別法人)のオンライン授業見学会を実施しました。本学でも5月11日から始まるオンライン授業の開講を前に、本学教員と付属高校の教員らを対象に、すでに4月2日から実施しているHTICの先行事例を授業準備の参考にしてもらおうとグローバル推進本部が企画したものです。当日は、教職員が自宅などからインターネットを通じて参加しました。

HTICには現在約120名の学生が在籍していますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて3月23日にオンラインでの授業開講を決定。学生たちは多くが母国に帰国しています。授業は、ZoomやGoogle Classroomなどを使い、教員と学生の自宅をつないで開講。教員が事前に配布した教材を使い、双方向の対話形式で教養科目や語学のほか、アートやヨガも含めてほぼすべての授業を開講しており、対話形式が難しい一部の授業ではビデオレクチャーも実施。予科で行っているフィールドワークの授業では、地域住民やハワイ大学の学生へのインタビューを行う代わりに、インターネットで調べた情報をまとめて発表し、本科進級後に必要となる“オンラインでのリサーチスキル”を身に着けさせるといった工夫も取り入れています。学生からは、「対話方式の授業がわかりやすく好きだったので、さみしさは感じています。しかし、アプリを使った授業はスムーズに受けられています」「初めての授業形式で緊張しますが、予想以上に楽しい」「自室から移動する必要もないので、授業が終わってから課題や作業に取り掛かるまでのタイムラグが減少したと感じています。自室だとリラックスできるのも利点です。感染が収束しても、希望する生徒にはオンラインで授業を受けられるようにするのも一つの選択肢としていいと思う」など好評を得ています。

見学会では、東アジア近代史を教える「East Asian Civilization Ⅱ」の授業を見学。最初に、前回取り上げたトピックスについての質疑応答と解説を行ったのち、パワーポイントを使いながら当日のトピックスが解説されました。パワーポイントには重要な内容がテキストと図版で分かりやすく表記され、講義は講師が学生に質問しながら進めるなど、わかりやすくかつ飽きずに学べるよう工夫を取り入れている様子が披露されました。その後、関連するテーマについて学生たちがグループに分かれて議論し、講師は各グループを巡回して議論をサポートすることでより活発に意見を交わせるようになるよう支援していました。

また授業後には、参加者とHTICの講師による質疑応答も実施。学生の集中力維持の方法や、わかりやすい授業にするためにどのような工夫を取り入れているのかといった質問に、HTICでの経験を踏まえたアドバイスが送られました。