阿蘇は箱舟プロジェクトが環境大臣賞「地域環境保全功労者表彰」を受けました

熊本キャンパスと湘南キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・阿蘇は箱舟プロジェクトが、環境大臣賞の「地域環境保全功労者表彰」に選出。9月15日に熊本県庁で行われた代理表彰式に出席しました。環境大臣賞は、環境省が環境保全や地域環境保全、地域環境美化に顕著な功績があった人や団体の功績をたたえるもので、今年度は121件(36名、85団体)が受賞。6月に東京・霞が関の環境省で表彰式が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて中止となり、各都道府県で代理表彰式が行われました。

阿蘇は箱舟プロジェクトは2012年度の結成以来、絶滅危惧種であるオオルリシジミなどの草原性蝶類や希少な草原性植物の保全を目的に、管理放棄草原の管理や不法採集防止、環境復元に取り組んできたほか、放牧農家支援による地域共生系の復興支援といった活動を展開。今回の表彰はこれらの功績が認められたものです。

表彰式にはチャレンジセンター長でプロジェクトアドバイザーの岡田工教授(現代教養センター)と同じくアドバイザーの村田浩平教授(農学部応用植物科学科)、プロジェクトリーダーの永野智大さん(大学院農学研究科1年次生)、サブリーダーの西俣君香さん(農学部応用植物科学科4年次生)、メンバーの中内拓海さん(大学院農学研究科1年次生)が出席。永野さんが代表して熊本県環境生活部の藤本聡部長から表彰状を受け取りました。授与後は藤本部長をはじめ、県庁の関係者らと懇談し、活動の内容や今後の展望について語りました。

学生たちは、「今年度は春以来、新型コロナの影響でプロジェクトとしての活動ができず、まだフィールドには出られていません。しかし、6月から熊本キャンパスと湘南キャンパスのメンバーをインターネットでつないで活動を再開させ、昆虫の標本作成の過程を動画で紹介したり、プロジェクトのサイトに掲載している阿蘇に生息する生物たちのデータベース作りに取り組んだりしてきました。環境大臣賞の受賞は大変光栄であり、自分たちの活動の大切さを再認識する機会になりました。秋学期以降は、感染対策を講じたうえで阿蘇地域での活動も再開していく予定です。今後も、活動に協力いただいている社会人の方たちや地域の皆さんと連携を深めることでネットワークを強化し、地域密着型のプロジェクトとして活動の幅を広げていきたい」と話しています。