2020年度の春学期学位授与を7キャンパスで執り行いました

東海大学では9月25日に湘南、代々木、高輪、清水、伊勢原、熊本の各キャンパスで、24日に札幌キャンパスで、2020年度春学期の学位授与を執り行いました。本学では春と秋の年2回、各キャンパスで学位授与式を挙行していますが、今年度は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて大規模な式典を中止。大学院の各研究科や学部学科単位で、山田清志学長や各学部長、学科長らから個別に学位記を手渡しました。今学期は、湘南、代々木、高輪、清水、伊勢原の各キャンパスにある大学院から博士学位取得者17名(課程博士13名、論文博士4名)、修士学位取得者23名が修了し、学部から254名が卒業を迎えるとともに、乗船実習課程から16名、別科日本語研修課程から22名が修了。熊本キャンパスでは学部から14名が、札幌キャンパスでは学部から5名が卒業しています。

25日の午前中に湘南で行った博士課程の授与では、学校法人東海大学の松前義昭理事長や髙野二郎副総長、山田学長らが列席する中、総合理工学研究科と地球環境科学研究科を修了した大学院生に山田学長から学位記を、新屋敷直木総合理工学研究科長と長尾年泰地球環境科学研究科長からメダルを授与しました。席上、松前理事長が、「社会で活躍するためには周囲の人々との信頼関係構築が重要です。本学で培ってきた成果を世界で花開かせるためにも、多くの人から信頼される人物になってほしい」とお祝いの言葉を送りました。続いて伊勢原で医学研究科の学位授与を実施し、松前理事長、髙野副総長、山田学長も出席。坂部貢副学長(医学部長)の開会のあいさつに続いて山田学長が学位記を、小林広幸医学研究科長がメダルを授与しました。閉会にあたって髙野副総長が、「世界の研究分野は競争が厳しくなっており、皆さんのような若く独立した研究者の活躍にますます期待がかかっています。皆さんの研究成果が社会に役立つよう願っています」と激励しました。

湘南の大学院工学研究科では、沖村邦雄研究科長が「修士課程を修めたことは、エンジニアや研究者となるための礎となります。皆さんはさまざまな課題を解決し、商品を開発するための知識を身につけました。また、本研究科で国籍や文化的背景が異なる人との交流を通じて得た経験は、このボーダレスな世界において活躍する大きな助けになるでしょう」とスピーチ。教養学部の授与会場ではタイとオンラインでつなぎ、留学生として総長賞を受賞したグギットワッタナ・チャリタさん(芸術学科デザイン学課程)に戸谷毅史学部長が学位記を授与。チャリタさんは、「春に母国のタイへ帰ってきたので、もう学位授与式には出席できないと思っていました。今回オンラインで参加することができ、とてもうれしく思います。東海大では先生方と友人に支えてもらい、すてきな4年間を過ごすことができました」と充実した表情で語りました。

高輪では大学院情報通信学研究科の修了生に濱本和彦学部長が学位記を、村山純一研究科長がメダルを授与。情報通信学部の卒業生にも濱本学部長が学位記を手渡しました。濱本学部長は、「新型コロナの影響を受け初めて高輪で学位授与式を実施することになりました。本日、学位記を受け取った皆さんには、情報通信学の専門家として広い視野を持ちさまざまなことを見渡してほしい。私たち高輪キャンパスの教職員はもちろん、東海大全体で皆さんの活躍に大きな期待をしています」と語りました。清水では海洋学部の秋山信彦学部長と大学院海洋学研究科の齋藤寛研究科長が学位記を授与。秋山学部長は、「今年度はコロナ禍の影響で遠隔授業となり、皆さんも戸惑われたことでしょう。一人で、自分の部屋で授業を受け、解決しなければいけない。しかし、それらをきちんと乗り越えて卒業を迎えられたことを自信にしてください」とエールを送りました。

なお、各キャンパスでの学位記授与式式典を中止したことから、本学ではYouTubeチャンネル[東海大学公式]において、山田学長による『「祝卒業」学長メッセージ』を配信しています。