看護師キャリア支援センターが、新設した「特定行為研修」「集中ケア認定看護師教育課程」を実施しています

看護師キャリア支援センターでは今年度、「看護師特定行為研修」「集中ケア認定看護師教育課程」の2コースを新設。2016年度に開講した「救急看護認定看護師教育課程」と併せ、2課程・1研修を、伊勢原キャンパスを拠点に実施しています。

「看護師特定行為研修」は、医師が担当している21区分38の医療行為を、医師が作成した手順書に基づいて処置できる看護師を育成するものです。本センターでは認定看護師または専門看護師の資格を取得している者を対象に、12区分23行為を選択制で開講。4月から医学部付属病院の看護師ら4名が、Eラーニングによる講義などを経て、伊勢原キャンパスで実技演習に取り組んでいます。山口県にある独立行政法人国立病院機構岩国医療センターに所属する十時良子さん(副看護師長・救急看護認定看護師)は、「直接動脈穿刺法による採血」」「人工呼吸器からの離脱」「人工呼吸器設定条件の変更」などを選択。「新型コロナウイルスの感染拡大により伊勢原キャンパスでの受講が一部制限されましたが、オンラインでも臨場感のある密度の濃い学習ができるよう、先生方が工夫してくださいました。一緒に受講している仲間のサポートにも助けられています。先生方や所属している病院スタッフの期待に応えられるよう、しっかりと理論や技術を身につけたい」と意欲を語っていました。

認定看護師制度は、特定の看護分野において熟練した技術と知識を有する看護師を育成する制度です。日本看護協会による分野の再編により、「救急看護」と「集中ケア」は段階的に「クリティカルケア」として統合されるため、円滑な移行を考慮して「集中ケア認定看護師教育課程」を新設しました。本課程は9月1日に開講し、全国の医療機関に所属する看護師29名が受講しています。本センターの尾野敏明主任教員は、「新型コロナウイルスの感染拡大により、重症患者を担当する集中ケア認定看護師の重要性が再認識されています。病棟のリーダーとして信頼される認定看護師を育成し、社会に貢献したい」と話していました。なお、「救急看護認定看護師教育課程」も同日開講し、22名が学んでいます。