観光学部の学生が「富二夏祭り」にボランティアとして協力しました

渋谷校舎で7月2日に、富ヶ谷二丁目町会主催の「富二夏祭り」が開かれ、観光学部の遠藤晃弘講師のゼミナールに所属する学生らがボランティアとして参加しました。2017年度から地域住民と学生との多世代交流を深めるイベントとして本校舎内を会場に始まり、本学も企画・運営に協力してきました。今回も本校舎正門内広場と中庭でさまざまな催しが行われました。

中庭では、学生たちが「渋谷どこでも運動場プロジェクト」の企画をサポート。体に当たっても痛くない柔らかいボールを使ったストラックアウトや輪投げ、綱引きなどのブースでは子どもたちと気さくに話しながら交流しました。また、遠藤講師のゼミナールで「子どもと自然」をテーマにした研究に取り組むグループは、来場した親子から「子どもの外遊び」についてアンケートを行い、デジタルデバイスの過度な利用や公園でのあそびのルールの厳格化、習い事に費やす時間の増加などの原因から、年々減少しているとされる子どもの外遊びの実態を調査しました。リーダーを務める山中康汰さん(観光学部観光学科3年次生)は、「今の子どもたちは外で体を動かす遊びがあまり好きではないのではないかと考えていましたが、予想に反して子どもたちから“室内よりも外遊びが好き”という回答があっただけでなく、各ブースで無邪気に遊ぶ姿を見ることができました。また、保護者の方からは“元気良く外で遊んでほしいが、今の時期は熱中症などが心配”との声が聞かれました。遊具の撤去や空き地がないなど、遊びの環境が減っていることに加えて、保護者の心配が外遊び減少の要因として大きいと分かったので、子どもが自由に安心して遊べる場所を提供する方法を考えていきたい。また、今後もさまざまなイベントを通して地域との連携を深めていきます」と笑顔で語りました。

終盤には正門内広場で「子ども盆踊り」も行われ、学生たちがこの日に向けて練習してきた「みぎかたあがり音頭」を披露。遠藤講師の叩く太鼓の音色に合わせて、富ヶ谷保育園の園児たちと一緒に踊りました。その後は、多くの来場者と輪になって「渋谷音頭」も踊りました。来場した小学生や保護者らは「お兄さんと一緒に盆踊りができて楽しかった」「学生の皆さんが子どもと同じ目線の高さに合わせて話してくれて、とても親切でした」といった声が聞かれました。

参加した学生からは「子どもたちや地域の方が和気あいあいと話し、楽しそうに踊っている姿を見て、人の温かみや地域交流の大切さをあらためて感じました」「盆踊りを皆さんの前で披露するのは緊張しましたが、“もう1回踊りたい”という声がたくさん聞かれて、とてもうれしかった」と話していました。