高輪校舎で情報通信学部の見学会を開催しました

高輪校舎で8月11日に、情報通信学部の見学会を開催しました。今年度より新たな編成となった情報通信学部について広く理解を深めてもらい、高輪校舎の施設・設備を見てもらおうと開いたものです。当日は午前と午後に同様の内容を実施。本学部を志望する高校生やその保護者ら約400名が来場しました。

当日は、初めに三角育生学部長が登壇し「情報通信技術として挙げられるスマートホンは電子決済や連絡手段、娯楽など生活において重要な役割を果たしています。デジタル技術の発展や実装は今後もさらに進んでいきますので、情報通信技術がいかに今日の経済社会活動の中心となっているか、その学びを深めてもらえたらと思います。ともに学び、研究に取り組むことでコミュニケーション能力やリーダーシップといった社会生活の基礎を身に着けていただけます。情報通信学部の学生がどのようなことを学び、どのような設備で実験を行っているか、模擬授業や見学を通して体感してみてください」と話しました。その後は、山本宙教授による学部説明が行われ、カリキュラムやIT企業が集まる品川エリアだからこそできる実践的な学び、最新の実験設備を紹介するとともに、湘南校舎と高輪校舎で2年間ずつ学ぶことで得られる人材育成のステップについて説明しました。さらにコロナ禍での対面授業や感染予防対策についても紹介しました。

三角育生学部長

その後は、各教室で模擬授業を開講。大川猛准教授は「IoT・ロボットシステム工学入門」と題して、身の回りのモノがインターネットにつながったIoTやAI技術・情報処理、ロボットのシステムの作り方として、ドローンシステムシミュレータの実演を交えて講演しました。また、「サイバーセキュリティ今昔物語」と題した柿崎淑郎准教授の授業では、2011年と15年に起きた標的型攻撃による大規模情報流出や20年にテレワークの急拡大によってファイアウォールの限界による流出といったサイバーセキュリティ事件の歴史について紹介しました。さらに、中谷裕教講師は、「将棋棋士の直感と脳科学」と題して、脳の構造や研究を説明した後、日本の伝統文化である将棋の高段者は複雑な局面を一目見ただけで最善手を導き出す直感について、脳科学研究を交えて説明しました。

柿崎淑郎准教授による模擬授業

また、当日は研究展示やパネル展示を行うとともに、実験室・施設見学も実施。研究展示では、情報通信技術について学び、取り組んできた研究を教員と学生が来場者に紹介しました。パネル展示では学部の特徴や教員の研究、現4年次生が獲得した内定先をパネルにて設置。同学部での学びが生かせた経験や就職活動時にどのようなサポートがあったかなど、在学生の意見をQ&A形式で紹介しました。さらに同じグローバルシチズンカレッジの国際学部、経営学部、観光学部、政治経済学部、法学部を紹介するパネル展示を行い、多くの方に他の学部を見ていただく機会にもなりました。実験室・施設見学では、没入型の3次元空間をつくり出す日本最大級のVRシステムを設置したVR実験室や、国内の大学で初めてプロジェクションマッピング設備を導入したIoTラボ、図書館などを案内しました。来場した高校生からは「情報系を扱う大学への進学を検討しているので参加しました。理系だけでなく文系要素も含んだ学びや環境が魅力的でした」「VRやIoTなど実践的な学びがあり、これまで以上に興味がわきました」といった声が聞かれました。

高山佳久教授による光通信技術の説明とデモ
学生が自身の研究について紹介
内定を獲得した学生のQ&Aパネル展示
VR体験
学生スタッフが装置について解説
IoTラボの紹介