九州馬術部の三浦選手が全日本学生馬術女子選手権大会に出場します

九州馬術部の三浦咲選手(農学部2年次生)が、9月9日(金)から11日(日)まで北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開催される全日本学生馬術女子選手権大会に出場します。各地の予選を勝ち抜いた33選手が出場する今大会は、試合時に割り当てられた馬に騎乗する「貸与馬戦」で、1回戦から準々決勝までは演技の正確性や美しさを競う「馬場馬術競技」、準決勝と決勝は馬場馬術と競技アリーナ内に設置された障害物を順番通りに飛越・走行する「障害馬術競技」で争われます。三浦選手は、7月13日から15日まで宮崎県・綾馬事公苑で開かれた九州学生馬術女子選手権大会予選会で3位となり、初めて本戦出場を決めました。

馬場馬術のみで争われた九州予選会では、ブロック予選を1位で通過しました。「普段から騎乗している馬で出場する『自馬戦』とは異なり、貸与馬戦では、その馬がどんな走り方をするのか、どのような合図を出せばいいのかを判断して対応する力が求められます。ブロック予選では昨年度の予選会と同じ馬に騎乗することになり、いいコミュニケーションが取れました」と振り返りました。九州馬術部は2016年の熊本地震以前まで阿蘇校舎(現・阿蘇実習フィールド)内の馬場で活動していましたが、現在は南阿蘇村にある「阿蘇UMAパーク」を借りて、部で所有する「ダノンプレジデント号」とともに練習に励んでいます。1年次生も5名加わり、一人当たりの練習時間はそれほど長くありませんが、2、3年次生は馬の管理費のために放課後デイサービスでホースセラピーを提供する「リトルポニークラブ」でアルバイトをし、「家族より馬といる時間が長い」と三浦選手。一方で、農学部応用動物科学科では食品廃棄物から動物のエサをつくる「エコフィード」などについても勉強を重ねており、充実した日々を送っています。「馬のその日のコンディションや個性を見抜いて、自分のこれまでの経験とうまく折り合いをつけていくことが大切。人間がどうやったらうまく伝わるかを考えるように、馬も理解しようとしてくれます。言葉は通じませんが、馬に助けてもらうことも多くあります」と馬術の魅力を話しました。

本戦に向けては、「阿蘇UMAパークより広い馬場なので、感覚が変わる部分もあると思いますが、工夫しながら練習を積むなど今できる準備をしていきたい。本番になると緊張してしまうので、落ち着いてメリハリのある演技を目指します」と意気込みを語りました。