静岡キャンパスでは11月2、3日に「第1回静岡キャンパス建学祭」を3年ぶりに対面で開催しました。昨年度までは「海洋祭」の名称で学園祭を実施してきましたが、本年度より本キャンパスに人文学部を新設したことから、「静岡キャンパス建学祭」へと名称を変更しました。今回のテーマは、「ProlOgue(プロローグ)」。頭文字の「P」は校舎の周りに広がる三保松原の「Pine」(松)を、もう一つの大文字「O」はキャンパスの目の前に広がる「Ocean」(太平洋)をそれぞれ表しており、新たな一歩を踏み出した静岡キャンパスの学園祭が、「松」のように強く生き、「海」のようにどこまでも進み続けられるようにという思いが込められています。
期間中は建学祭実行委員会のメンバーや研究室の学生、サークルなどが多数のブースを出展しました。スチューデントアチーブメントセンター・チャレンジプロジェクトの「商品開発プロジェクト」は、地元企業や地域団体らと連携して開発した「黒はんメンチ」や「あかもく揚げ」など、静岡の特産品を使ったオリジナル食品を販売。また、一般サークル「水棲環境研究会」や「海洋生物研究所」は、海の生き物の標本やキーホルダーをはじめとした雑貨を販売したほか、「水族応用生態研究会」は、キャンパス周辺で採取した魚や標本を展示した水族館を運営しました。1号館前にはサメやペンギンをモチーフにしたアスレチック「ふわふわ」を設営し、多くの親子連れが笑顔で楽しんでいました。また、今年度は海洋科学博物館を会場にしたクイズラリーや学芸員へのインタビュー企画なども実施し、好評を博しました。
2日目の祝日(文化の日)には、今年4月に運航を開始したJR清水駅前の「江尻のりば」からキャンパス前の「折戸のりば」を往復する学生専用の「通学船」を来場者に開放。延べ100名以上が乗船しました。キャンパスでは、「桃太郎に出てくるお供、だれが一番優秀だった?」と題したパネルディスカッションを開催し、山田吉彦キャンパス長や代表学生らが登壇。マグロの解体ショーやビンゴ大会には、多くの学生や地域住民らが参加しました。実行委員長の伊藤彰人さん(海洋学部4年次生)は、「3年ぶりの対面形式での開催となり、実行委員も試行錯誤しながら準備を進めてきました。約40名の実行委員会のメンバー以外にも学生ボランティアに手伝ってもらい、なんとか開催までこぎ着けることができました。祝日の2日目は特に多くの皆さんに来場していただき、楽しんでもらえてよかったと思います。今回の経験を後輩たちに引継ぎ、来年度はさらに活気のある建学祭にしてほしい」と話していました。 なお、建学祭開催にあたり、東海大学同窓会静岡ブロックと東海大学静岡後援会から援助金が贈られました。同窓会静岡ブロックの東成希会長と静岡後援会石川雅章会長が建学祭初日に本キャンパスを訪れ、伊藤実行委員長にそれぞれ手渡しました。