南阿蘇村黒川地区創造的復興プロジェクトとユニークプロジェクト「阿蘇MIRAI広場」が合同で旧阿蘇キャンパスへの専用道路で清掃作業を実施しました

九州キャンパスでは、熊本県、南阿蘇村と協力して取り組んでいる南阿蘇村黒川地区創造的復興プロジェクトの一環で、11月26日に本学旧阿蘇キャンパス(現・阿蘇実習フィールド)内の専用道路の清掃作業を実施しました。同地区は2016年の熊本地震発生まで本学農学部の学生約800名が暮らした「学生村」でしたが、地震で甚大な被害を受け学生も熊本キャンパスに学びの場を移しています。本学では熊本県、南阿蘇村とともに同地区の復興を進めることを目的に本プロジェクトを推進しており、今回の取り組みは黒川地区で地域振興活動に取り組む本学スチューデントアチーブメントセンター・ユニークプロジェクトの「阿蘇MIRAI広場」との合同企画として実施し、当日は学生、教職員や熊本県企画振興部地域振興課・観光交流政策課、南阿蘇村役場の職員、地元企業の関係者、地元住民ら約70名が参加しました。

清掃は地震で崩落した阿蘇大橋の付け根にあたる旧阿蘇キャンパスの入口から旧望星橋(現在は撤去)までの約1kmで実施。初めに木之内均九州キャンパス長と黒川区長の古庄 幸男さん、阿蘇MIRAI広場プロジェクトリーダーの小澤優香さん(農学部バイオサイエンス学科3年次生)があいさつし、木之内キャンパス長が「専用道路に植えられている欅は、創立者・松前重義博士がこよなく愛した木です。阿蘇キャンパス開設から40年以上が経ち、立派に育ってきました。心を込めて清掃活動を続け、大事にしていきましょう」と呼びかけるなど、それぞれに地区への思いや活動への意気込みを語りました。その後は参加者がそれぞれに持ち場を移りながら、歩道を埋めた枯葉や枯れ枝、雑草などを取り除いていきました。終了後には、阿蘇MIRAI広場の司会進行で閉会式を実施。参加した各グループの代表者が感想や今後の地域振興への思いを語り合いました。最後には、集めた落ち葉や枯れ枝を使い、阿蘇実習フィールドで収穫したサツマイモを焼き芋にして、学生と住民ら参加者が交流を深めました。

阿蘇MIRAI広場の小澤さんは、「私たちのプロジェクトは、昨年度まで『阿蘇復興への道』として活動していた先輩方の思いを受け継いで今年度から活動をスタートしました。7月には七夕イベントを開き、今回の清掃活動にも焼き芋の準備など積極的に参加してきたことで、黒川地区の皆さんとの交流も深まってきているように感じています。1月にも南阿蘇村内で凧揚げのイベントを予定しています。今後も学生に親しみをもってもらえるような活動を続けていきたい」とコメント。また、1年次生で本プロジェクトに参加している西原寛人さん(農学部農学科)は、「南阿蘇村には今回の活動を通じて初めて足を運びました。自然が豊かで、農学部の先輩方があらためて恵まれた環境で学んできたことを実感できるとともに、その環境を守る活動に加われてうれしい」と話していました。

©2010熊本県くまモン 撮影日:2022年11月26日