「阿蘇MIRAI広場」が地域の子どもたちを対象に「たこあげでASOぼう!」を開催しました

熊本校舎で活動するスチューデントアチーブメントセンター(SAC)・ユニークプロジェクトの「阿蘇MIRAI広場」が1月15日、熊本県南阿蘇村の道の駅あそ望の郷くぎので「たこあげでASOぼう!」を開催しました。2016年に発生した熊本地震で被災した南阿蘇村黒川地区を中心に地域振興活動に取り組む本プロジェクトが、地域の子どもたちに正月の風物詩である凧揚げを楽しんでもらおうと、同じく本学学生有志の団体である「阿蘇の灯」と共催し、SACの「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」、九州学生会欅祭実行委員会農産部署の協力を得て実施したものです。

既製品の白いたこに自由に絵を描く「たこに絵を描いてオリジナルのたこを作ろう!」と、新聞紙やビニール袋、竹ひごを使って世界に一つだけのたこを作る「たこを1から作ろう!」の2つのブースを設けました。各団体から集った計30名の学生が受付や案内を担当したほか、お絵描きのサポートや凧作りの指導にも分担して当たりました。参加した子どもたちは学生たちのアドバイスを受けながら好きなキャラクターやイラスト、自分の名前を凧に描き、あそ望の郷くぎの内の広場を走り回りながら凧揚げに挑戦していました。参加した児童の保護者からは、「自分たちの子どものころは正月の遊びと言えばたこあげか羽根つきでしたが、今はなかなか外で遊ぶ機会も限られています。大学生がこのような機会をつくってくれてうれしい」といった声が聞かれました。

たこあげのアイデアを考えたメンバーの桑嶋雄一郎さん(農学部応用植物科学科3年次生)は、「自分が子どものころに楽しんだたこあげを、最近の子どもたちは学校でもやらないと聞き、昔遊びを体験してもらえる機会になるのではと考えました。全体で約220人の親子連れが参加してくれて、にぎやかに楽しく凧揚げにチャレンジしてくれてうれしいです。昨年6月にアイデアを出し、秋ごろから具体化に向けて準備を進めてきましたが、成功と言える結果となって達成感を得られました」と充実した表情を見せていました。プロジェクトリーダーの小澤優香さん(農学部バイオサイエンス学科3年次生)は、「私たちのプロジェクトは昨年度までの『阿蘇復興への道』から先輩方の思いを受け継ぎ、今年度から未来をつくる広場のような存在になれるように名称を変更して活動しています。夏の七夕祭りに続いて冬にも今回のようなイベントを開くことで、南阿蘇村を盛り上げていきたいと考えています。あいにくの曇り空でしたが想像以上の人数が来てくださって、大きなトラブルもなく終えられてホッとしています。来年度以降も地域の皆さんとの交流を深め、南阿蘇村を好きになってもらえる活動を続けていければ」と話していました。