卒業生の城山選手が東京五輪陸上競技・男子走り幅跳びの日本代表に内定しました

札幌キャンパスの国際文化学部を卒業生した城山正太郎選手(ゼンリン)がこのほど、東京五輪陸上競技・男子走り幅跳びの日本代表に内定しました。城山選手は、6月27日に大阪府・ヤンマースタジアム長居で開催された日本陸上競技選手権大会・男子走り幅跳びで7m90㎝をマークし、3位に入賞。大会前に東京五輪の参加標準記録となる8m22㎝を突破しており、同大会で3位以内に入ったことから代表に選出されました。札幌キャンパスの在学生・卒業生が、夏季五輪に出場するのは初めてです。

城山選手は、高校2年時に走り幅跳びを始め、本学在学中の2014年には世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得しました。卒業後も多くの国内外の大会で活躍し、19年には「Athlete Night Games in FUKUI」で、8m40㎝の日本記録をマーク。この記録は現在も破られていません。昨年度からは、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて「練習環境が安定せず、コンディションが安定しなかった」と城山選手。日本選手権に向けても「始まる前はいつもとは違う緊張もありましたし、不安もあった」と振り返ります。当日は、1本目の跳躍はファールとなりましたが、2本目に7m80㎝、4本目に7m90㎝をマークし、3位入賞を決めました。

城山選手は、「プレッシャーもある中での跳躍だったので、日本代表に内定したことにホッとしています。選ばれて満足するのではなく、本番までにさらにコンディションを整えて、決勝に進出したいと思います」と意気込みを語ります。また、北海道キャンパス陸上競技部の監督で、現在も城山選手の指導に当たる広川龍太郎教授(国際文化学部)は、「16年のリオデジャネイロ五輪では参加標準記録をわずかに突破することができませんでした。そのときに“出場できなかったことを糧にして、次を目指そう”と話をしたのが、東京五輪へのスタートでした。この間に日本新記録をマークし、新型コロナ禍でも前を向いて、日本代表をつかみとったのは本当に素晴らしいですし、誇りに思います。万全の体調で本大会に臨めるように残りの期間もしっかりとサポートしていきたい」と語っています。

なお日本代表の正式発表は、日本選手権ですでに内定している選手と、7月1日以降に世界陸上競技連盟から発表されるワールドランキングなどで出場資格を獲得した選手を合わせて2日以降に発表される予定です。