湘南・九州両キャンパスの馬術部にJRAから寄付金が贈られました

湘南キャンパスと九州キャンパスの馬術部にこのほど、JRA日本中央競馬会から寄付金が贈られました。日本中央競馬会競馬振興特別助成金事業における「乗馬普及体制持続化特別支援事業(新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う大学馬術部活動の状況改善のための支援)」として、大学における馬の繋養をはじめとする馬術部活動の保持に貢献することを目的に、全日本学生馬術連盟に所属する大学に贈られたもの。両キャンパスでそれぞれ贈呈式を行いました。

熊本キャンパスでは7月27日に贈呈式を実施。フェニックスカレッジ熊本オフィスの橋本成人ゼネラルマネージャーから天野真沙主将(農学部4年次生)に目録が手渡されました。同部は2016年4月に発生した熊本地震までは本学阿蘇キャンパス(現・阿蘇実習フィールド)で活動していましたが、地震の被害で阿蘇にあった馬房や馬場なども使用できなくなったため、熊本キャンパスに拠点を移動するとともに所有する馬は実習フィールドのある南阿蘇村内の「阿蘇UMAパーク」にて預託飼育されています。天野主将は、「今年度は経験者も含めて8名の新入部員が入り、活動の充実を図っていきたいところですが、新型コロナ禍の影響で週末を中心に2組に分かれて牧場に行って活動するなど制限も多くあります。移動や馬の管理費、遠征費など予算も厳しい中で支援金をいただけたのは大変ありがたく、有効に活用したいと考えています」と話しました。

湘南キャンパスでの贈呈式は8月6日に行い、スチューデントアチーブメントセンターの成川忠之ゼネラルマネージャーが寺田直樹主将(文学部4年次生)に目録を手渡しました。寺田主将は、「普段は秦野国際乗馬クラブの一角を借りて活動しているので、今回の寄付金を使って設備を整備し、将来的には競技用の馬を増やしていければと考えています。新型コロナの影響で練習が制限される中でも、部員たちは毎朝6時に馬に餌をやりに行き、馬房の掃除をするとともに馬を走らせ、昼・夜も食事を与えるためにクラブに通ってきました。創部50周年を迎える今年、人馬一体となって練習に励み、12月に延期となった関東学生馬術争覇戦でいい結果を残したい」と意気込みを語ります。部長の槌谷和義教授(工学部)は、「コロナ禍の中、昨年8月に活動が再開するまでは練習できない歯がゆさを感じながらも学生たちはよく馬の面倒を見ていました。馬も学生も健康を維持してここまでくることができたのは彼らの努力があってこそです。今回の寄付金がなぜ贈られたのかをきちんと理解し、競技発展のために役立ててほしい」と話しています。