政治経済学部の学生が全日本中国語スピーチコンテスト全国大会で最優秀賞を受賞しました

政治経済学部政治学科の丸山晴さん(4年次生)が、1月9日に文京区・日中友好会館で開催された「第39回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会」の朗読発表会部門大学生・大学院生の部で最優秀賞を受賞しました。本大会は、日本における中国語学習の普及や両国の相互理解を深めることを目的に、公益社団法人日本中国友好協会が毎年開催しているもので、全国各地で開催された地方大会を通過した学生が参加しました。丸山さんは、昨年10月に開催された「全日本中国語スピーチコンテスト神奈川県大会」で最優秀賞を獲得。神奈川県の代表として昨年度に続いて、2度目の全国大会の切符を手にしていました。

丸山さんが出場した朗読発表会部門は、昨年11月に都道府県大会の音源審査を経て、12月に審査結果が伝えられました。丸山さんは、「最優秀賞という報告を聞いてうれしい反面、表彰式では結果に見合った朗読発表をしたい」と思い、全国大会までの1カ月間あらためて朗読の練習を重ねました。大会の課題文「挫折を抱えて再出発する」は、心情の描写が含まれた文体が特徴的で、予選大会では感情表現を重視していましたが、今回は言葉の強弱や発音を重点的に練習。また、語学教育センターの森山美紀子教授らが指導する日中言語交流サークル「CCU2021」に所属する留学生からもアドバイスを受け、本番へと臨みました。

当日は、賞状と記念品の授与後に朗読を披露。丸山さんは「森山先生や友人たちの協力のおかげで、本番は意識しなくても強弱表現ができました。このような結果を残せたのは、人との出会いや目の前のチャンスをつかみ取ってきたことが大きいと思います。人とのつながりは視野や選択肢を広げてくれるので今後も大切にしていきたい」と語りました。また、大学卒業後のビジョンにも触れ、「アルバイト先の中華料理店に就職する予定で、いつか中国で料理の腕を磨きたいと考えています。その際に言葉の壁がないようにしたいので、今後も中国語の勉強を続けていきます。また、現在は中華料理を作る上で重要となる調理師免許と薬膳の資格取得に向けて勉強しています。中でも薬膳師の資格には中国語が大きく関係しているので、大学生活で得た成果を生かしたい」と話しました。

丸山さんが1年次生のころから語学学習を支えてきた森山教授は、「全国の舞台で最優秀賞を獲得できたのは、資格取得や大会に向けて練習を重ねてきた丸山さんの努力が評価されてのことです。本学からこの全国大会で最優秀賞に輝いた学生は初めてであり、CCUに所属する学生たちがこの結果に刺激を受けて、さらに全国の舞台で結果を残してほしいと願っています。読むことを通じて作品を作り込んでいく朗読のプロセスは、丸山さんの夢である料理にも通じるものがあると思います。今後も、これまでの学びや経験を生かして頑張ってほしい」と期待を語りました。

写真提供=公益社団法人日本中国友好協会