「現代文明論」の授業で山田清志学長が講演しました

1月18日と19日にオンラインで行った「現代文明論」の授業で、山田清志学長(教養学部人間環境学科教授)が「私の『現代文明論』〜新しいよき社会の創造に向けて〜」と題して講義を担当しました。「現代文明論」は、本学園の各教育機関で教養教育の柱として開講している科目で、今回はWEB会議システム「Zoom」を使用して、両日ともに約1000名の2年次生が受講しました。

山田学長は、はじめに本学の創立者である松前重義の生涯について触れたのち、80周年を迎える本学が掲げる理念や目的などについて紹介。「明日の日本を支える人材の育成が目標。皆さんも平和な社会の実現に向けて貢献してほしい」と学生たちへの期待を語りました。続いて、健康学部を核とした地域創生をはじめ、本学と北欧諸国との結びつきを生かしたQOL向上に関する取り組みも紹介。さらに、SDGs(持続可能な開発目標)実現に向けた取り組みとして本学が推進するソーラーパネルや直線翼垂直軸型風力発電を用いたエネルギー対策なども説明しました。続いて、東南アジア諸国への支援や多様な国から留学生を受け入れる国際交流、地方自治体との協定といったパートナーシップ活動、新規の連携プロジェクトなどを紹介しました。最後に、アインシュタインの「The world will not be destroyed by those who do evil, but by those who watch them without doing anything(悪い行いをする者達によって世界が滅ぼされるのではなく、何もせずにそれを傍観しているだけの者達によって滅ぼされる)」という言葉を引用して、学生たちに自ら行動を起こすことの重要性を訴えました。

講演後には質疑応答も実施。学生からの「SDGsの目標実現に向けて問題をどのように捉えればいいでしょうか」という質問に対して、山田学長は「二酸化炭素排出の削減や海洋汚染問題など難しい課題ばかりのように感じると思いますが、ごみの分別など一人ひとりが身近にできることを積み重ねていくことが目標の実現の大きな一歩につながる」と回答し、「今後、120分授業が検討されていますが、目的は何でしょうか」という質問に対しては、「1コマの授業時間を延ばすことで休暇期間が1週間ほど長くなり、インターンシップや課外活動、留学などに充てる時間を確保できます。自己実現や見聞を広める機会にしてほしい」と答えました。ほかにも「コロナ禍での取り組んだほうがいいことはありますか?」など、約1時間にわたって多くの質問が寄せられ、両日とも学長と直接対話できる貴重な機会に対する学生たちの関心の高さがうかがえました。