KMITLの学生研修団が品川キャンパスを来訪しました

東海大学と学術交流協定を結ぶタイ・モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)との交流行事が5月から行われています。5月24日には、KMITL音響工学・マルチメディア学科の学生研修団がフィールドトリップの訪問先の1つとして品川キャンパスに来訪しました。約20人の学生が参加し、情報通信学部の授業を体験しました。

最初の時間は、情報通信学部の程島奈緒准教授の研究室にKMITLから研修生として訪問しているAutoさんが担当しました。前半は音声の聴取実験を研修団に体験してもらい、音声加工をしたタイ語と英語の音声を、公共空間での聞こえを模擬して雑音と残響を付加した環境で聴き取り、聞こえた単語をGoogle Formで回答するという内容でした。後半には、来日してから2か月間の研究成果と今後の研究予定を説明し、教員から多くの質問とコメントがありました。発表内容も質疑応答もしっかりとしており、研修団も興味深く聞いていました。

Autoさんの講義に続き、程島准教授が研究されている内容の一部として、「公共空間で聞き 取りやすい音声を作る研究」と、「音楽聴取による騒音性難聴の研究」を紹介しました。空港での高齢者の聞こえを模擬したデモ、響きが違う複数の空間での音楽の聞こえ方の違いのデモ、普段聞いている音楽の再生レベルを人工耳を使って測定するデモなどが発表途中に入れる工夫がされており、研修団は積極的に参加して盛り上がりました。

最後は、濱本和彦教授の研究室の学生たちの協力のもと、2023年3月にリニューアルしたばかりのバーチャルリアリティ実験室にてVR体験を行いました。没入型のVR装置では迫力ある立体映像と臨場感あふれる立体音響を体感し、驚く声が聞こえました。他にも、学生たちが用意した様々なコンテンツを体験し、交流を深めながら研修団は充実した時間を過ごしました。