湘南キャンパス20号館の竣工式を挙行しました

湘南キャンパスで3月3日に、20号館の竣工式を挙行しました。東海大学では、建学80周年にあたる2022年度に「日本まるごと学び改革実行プロジェクト」と題した改組改編を行い、23学部62学科・専攻に移行します。20号館は、新設する「児童教育学部」が使用する施設として研究実験館Hの跡地に建設したものです。式典は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため規模を縮小し、髙野二郎副総長や山田清志学長をはじめとする学園の教職員と工事関係者ら約30名が出席しました。

20号館は、高さを抑えて周辺の建物と配置や形状を統一し、学園初期の校舎設計を手掛けた建築家・山田守元理事(工学部建築学科教授)の特色である水平を基調としたシンプルなデザインを継承した軒の出の深い水平庇と曲面コーナーの意匠で水平に伸びるスタイリッシュなファサードを実現しました。鉄筋コンクリート造3階建て(延床面積3,244.52㎡)で、1階には実践的な学びの場となる保育実習室「あかちゃんひろば」を設け、2階にはグループでの鍵盤学習が行える「ピアノ室」と「ミュージックラボラトリー」を設置しています。3階には、神奈川県産の木材を利用した天井木ルーバーが施された温かみのある「Working Lounge」や、北欧の家具と照明に囲まれた「Book Lounge」を設置し、読書やレポート作成に適した仕様。階を上がるごとに、「動から静」へと学習環境が変化するコンセプトとなっています。

式典では初めに髙野二郎副総長が、「20号館は児童教育学部の教育の拠点となる場所。大学の教職員が一体となり、人材育成に努めていきたい」とあいさつ。続いてビーワンオフィスの本間功一マネージャーが建物の概要を報告し、山田清志学長と児童教育学部の学部長に就任する山本康治教授、湘南学生会会長の古角大地さん(工学部建築学科3年次生)、施工を担当した大成建設株式会社常務執行役員の北口雄一氏によるテープカットを行いました。山田学長が協力会社に感謝状を贈呈し、「東海大と縁の深いデンマークの雰囲気を持った建物となりました。これからも皆さまの力をお借りし、魅力あるキャンパスづくりに精進したいと思います」と述べました。式典後は参加者が施設内を見学。古角さんは、「南門から入ってすぐの場所なので、児童教育学部はもちろん、さまざまな学部の学生が集える場所になるといいなと思います。また、私は建築学科に在籍しているので、細かな造りや北欧の家具など、研究や作品づくりの参考にしたい」と話していました。