代々木キャンパスで2021年度秋学期学位授与式が挙行されました

代々木キャンパスで3月26日に2021年度秋学期学位授与式を挙行し、観光学部生197名に学位記を授与しました。新型コロナウイルス感染症対策のため2回に分けて実施し、入場門では検温や手指の消毒を行い、会場でもソーシャルディスタンスを確保するなど対策を講じました。

式典では山田清志学長が、学業や課外活動などで顕著な成績を収めた学生に総代と総長賞を授与。学位記の授与では各ゼミの指導教員が学生一人ひとりの名前を読み上げ、藤本祐司学部長が代表学生に学位記を手渡しました。

山田学長は英語で式辞を述べ、新型コロナの世界的な感染拡大やウクライナ情勢など国際的な社会問題に触れ、ジョン・レノンの『イマジン』の一節を紹介。「この曲を通して平和の大切さを感じてください。まさに『Think Ahead, Act for Humanity』です。皆さんの希望に満ちた世界への門出を心からお祝いします」と語りました。また、「3月19日から各キャンパスで学位授与式を行い、代々木キャンパスが最後となります。皆さんは平和の地で卒業の日を迎えることができましたが、世界にはそうでない状況下に置かれている人々がいることを忘れないでください。何より、観光は平和でなければ成り立たない産業。平和の意味をしっかりと心に刻み、社会でも活躍してください」と語りかけました。

最後に藤本祐司学部長が登壇し、「皆さんは4月から社会人となり、国際社会を支えていく役割を担います。近年、人工知能(AI)の技術が進歩していますが、AIに仕事を取って代わられないための1つの手立てとしては、人間としての感性を磨くことが重要です。そのためには、多種多様な本を読むこと、美術・芸術、音楽、建築、民藝などを含むアート触れる環境に身を置くことの2つを意識してください。感性を磨き、本物を見抜く力を身につけることで、AI社会でも存分に能力を発揮できると思います。東海大学観光学部を卒業し学位を取得した誇りを胸に、これからも頑張ってください」と卒業生にエールを送りました。

閉式後はゼミごとに分かれ、指導教員が一人ひとりに学位記を授与。学生食堂に設置された写真撮影スポットでの記念撮影や、思い出の写真と映像が詰まったムービーの上映など、ゼミごとに晴れの日を祝いました。卒業生の加藤雅規さんは、「3年生の春から新型コロナ禍で新しい生活様式となり、友人と会えない状況に戸惑うこともありましたが、どんなときもゼミで一致団結し困難を乗り越えてきました。そんな仲間たちと代々木キャンパスで一緒に卒業を迎えられてうれしい。観光学部の実習で培ったコミュニケーション能力などを社会でも生かしていきます」と語っていました。