静岡翔洋高の生徒を対象にした「静岡キャンパス1日体験プロジェクト」を実施しました

静岡キャンパスでは、9月13日に付属静岡翔洋高校2年生を対象にした「静岡キャンパス1日体験プロジェクト」を開催しました。本学のスケールメリットを生かし、海洋学や人文学の魅力、最新の研究成果を伝え、キャリア形成につなげてもらうとともに、大学および静岡キャンパスへの理解を深めてもらおうと企画したものです。

当日は生徒約500名を迎え、教員や学生たちが海洋学部や人文学部の特色ある教育や研究、学生生活について説明しました。続いて、「駿河湾の植物プランクトンと海藻」「望星丸船内見学ツアー」「フィールドワークの魅力」「JAZZ研究会と学ぶ、音楽・文化・社会」など約30テーマの中から、生徒が興味のある講義を自身で選択して受講するオプション企画を実施。本企画内では、アメリカの調査船「ジョイデス・レゾリューション号」でグリーンランド北西の氷床史と気候変動について調査航海に臨んでいる海洋理工学科海洋理工学専攻の横山由香助教によるオンライン講義も行いました。本航海は、日米欧主導のもと、中国や韓国、オーストラリアなど世界23カ国が参加する多国間国際共同プロジェクト「国際深海科学掘削計画」の一環として展開されており、世界中の英知を結集しながら地球の環境変動や内部構造、地殻内生命圏などの解明を目指しています。横山助教は日本から選出された2名の研究者のうちの1人として乗船しており、講義では、ジョイデス・レゾリューション号でカメラを回しながら船内を案内したほか、調査機器の使い方などを説明しました。

参加した生徒は、「同じキャンパス内に高校がありますが、大学の施設を見たり、先生方と交流したりする機会はあまりなかったので、とても新鮮な時間を過ごせました」「先生だけではなく、大学生からもキャンパスライフの様子を直接聞けて、大学生活をイメージできました」「大学は高校と違って興味のあるテーマについて深く学べると分かりました。今日の話を参考にしながら、自分が何に興味があるのかを改めて考えたい」「高校の隣にありながら、今まで静岡キャンパスのことはよく知らなかったが、今回のプロジェクトでいろいろなことを知ることができて良かった」と話していました。