建学祭で灯す「建学の火」の採火式を行いました

静岡キャンパスで10月14日に、各キャンパスの建学祭で灯される「建学の火」の採火式を行いました。建学の火は、本学の前身・航空科学専門学校が清水市三保(当時)に開校(1943年)した当時、鉄舟寺(静岡市清水区)の一部が物理科の学生寮として使用されていたことから本学とゆかりの深い同寺で採火。静岡キャンパスでの式典は全国に広がる8キャンパスの学生たちが集い、交流を深めるとともに建学祭に向けて結束力を高めることを目的としています。式典は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年度、21年度は中止となり、昨年度は鉄舟寺での採火のみを行いましたが、今回は4年ぶりにコロナ禍以前の形態での実施となりました。

当日は、第2回静岡キャンパス建学祭実行委員長の峰岸万里奈さん(海洋学部3年次生)をはじめとした3名が早朝に鉄舟寺を訪問。住職が読経で清めた灯明を持参のランタンに受け取り、静岡キャンパスまで持ち帰りました。夕刻から始まった採火式には品川・渋谷・湘南・伊勢原・静岡・熊本・阿蘇くまもと臨空・札幌※の8キャンパスから集まった建学祭実行委員会や学生会の代表者、内田晴久静岡キャンパス長、齋藤寛海洋学部長ら教職員、地域住民ら多数が出席。学生会の代表者が集う全学代表者会議議長の野下浩司さん(文学部3年次生)や静岡学生会会長の横山王華さん(海洋学部3年次生)らのあいさつに続いて内田静岡キャンパス長が学園を代表し、「この採火式を契機に、本学の創立者・松前重義博士がなぜ静岡の地に大学を作ったのか考え、学園創設の理念に思いを寄せてください」と呼びかけました。また、東海大学静岡県学園校友会の廣瀬政志代表幹事、折戸地区連合自治会の大石眞也会長から祝辞も寄せられ、続いて各キャンパスの代表学生がそれぞれランタンに火を受け取りました。最後に式の成功を祝して関係者による鏡開きも行いました。

式典の準備や運営の中心を担った峰岸さんは、「私たちはコロナ禍での大学入学で採火式や建学祭などさまざまな行事が中止されていたということもあり、伝統ある式典である採火式も初めは、どのような行事で何をするものなのか分からなかったため、基本的な情報収集から準備を始めました。担当の委員を始め、大学職員の皆様と全委員で協力して準備・運営を行えたからこそ、鉄舟寺での厳かな採火や各キャンパスの代表者が久しぶりに一堂に会する式典が成功し、目頭が熱くなるほどの感動がありました。そして同時に、いよいよ建学祭本番が迫ってきたという実感もわいています。ここからラストスパートをかけて、皆さまに楽しんでもらえる建学祭をつくり上げます」と話していました。

※札幌キャンパスの建学祭は6月に開催しています。