海洋部の中尾選手が全日本学生シングルハンドレガッタのレーザーラジアルクラスで連覇を達成しました

静岡キャンパスの海洋部で活動する中尾吏玖選手(海洋学部水産学科2年次生)が、8月31日から9月3日まで愛知県蒲郡市の豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで行われた全日本学生シングルハンドレガッタのILCA6クラスで連覇を達成しました。シングルハンドレガッタは、一人乗りのヨットで、会場に作られたコースを走りその順位を競います。今大会は期間中に7レースが行われ、その合計ポイントで優勝を争いました。

ILCA6クラスには、10人の選手が出場し、中尾選手は1レース目を1位でフィニッシュするも、フライングにあたるUFDの判定を受けて同レースは最下位+1ポイントのペナルティを受けてしまいました。「UFDと分かったときには動揺もしましたし、納得のいかない部分もありましたが、引きずっていても仕方ないと切り替えて次のレースに臨みました」と、2レース目と3レース目をトップでフィニッシュ。勢いそのままに以降のレースでも上位に入り続け、2年連続の学生王者に輝きました。「スタートから思ってもいない展開になりましたし、ほかにも実力者が多くいたので昨年度以上に優勝することは難しかったが喜びは大きい」と笑顔で振り返り、「この大会が開かれる海陽ヨットハーバーはほか海域に比べて波の間隔が狭く、乗りこなすには技術が必要で、昨年度の経験を存分に生かせました」と勝因を語りました。

中尾選手は高校3年時に出場した全九州高校体育大会ヨット競技で3位になった経歴があり、「大好きな海について学びを深めたい」と海洋学部に進学。同級生とともに部員が0名だった海洋部に入部しました。友人らに声をかけながら部員を増やしたものの、当時は経験者が中尾選手だけで、自身の練習と並行して仲間たちへの指導役も務めており、「最近では皆の技術も向上して、出場する大会も増えてきました。雰囲気もよく、切磋琢磨する空気感も生まれています」と手応えを話します。「来年度は団体戦でも結果を残したい。すぐに全国大会には出られないかもしれませんが、仲間とともに努力を続けて少しでも上を目指します」と抱負を語っています。

表彰され、賞状を掲げる中尾選手