湘南キャンパス8号館で2月21日に、大規模災害を想定した避難訓練を実施しました。東日本大震災以降、各地で地震による大規模災害が発生していることを受けて、学長室総務担当とスチューデントアチーブメントセンター(SAC)、インクルージョン推進室が合同で企画したもの。SACのチャレンジプロジェクトのメンバーと学生会の役員、職員合わせて約40名が参加しました。
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初めにSACの永禮明子課長補佐があいさつし、「皆さんはプロジェクト活動などで大学の施設を使い、滞留時間も長いので、大規模災害の際には避難所の運営や避難誘導をすることもあるかもしれません。さまざまな場面を想定しながら訓練に臨んでください」と語りました。続いて都心南部直下でマグニチュード7.3の地震発生をシミュレーションした映像を上映し、学長室総務担当の田中裕太さんが被害状況などを解説。昨年3月まで横浜市消防局に務めていた学長室総務担当の佐々木優さんが「防災意識の向上について」と題して講義し、近年の大規模災害を振り返ると共に「災害対策の第一歩は災害をイメージすることです。定期的な訓練によってスムーズで統率の取れた動きができるようになります」と呼びかけ。地震が起きた際の身の守り方や避難時の注意点、備蓄の必要性なども説明しました。その後、学生たちは地震が起きたと仮定して机の下で身を守る姿勢を取り、職員の誘導で避難しました。
今回の訓練には視覚や聴覚に障がいのある学生と職員のほか、アイマスクや耳栓をつけた職員も参加し、学生が避難をサポート。講評では参加者が感想を述べ、「視覚に障がいがあり、災害時に一人で移動するのは難しいので、周りから声をかけてもらえるとありがたい」「緊急時はジェスチャーや手を引くことで誘導してもらえると身を任せやすい。東日本大震災では健常者の2倍の障がい者が亡くなったと聞き心配もありましたが、訓練に参加して少し不安が解消されました」とコメント。サポートした学生は、声をかけ続ける重要性や、2人体制でサポートする必要性などを話しました。また、学生ロケットプロジェクトのメンバーは、「活動紹介としてロケットなどを展示することがありますが、大きな展示物の周りには人を入れない、無人にしないといった対策を心がけていますが、防災の観点でも大事なことだと感じました」と語りました。責任者を務めた学長室の岡崎和弘課長は、「各カレッジ単位の防災訓練も計画しています。大学全体で体制を整えていきたい」と話しました。
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