阿蘇くまもと臨空キャンパスで3月9日に、福岡県宗像市の教育事業「むなかた子ども大学」に協力した特設講座を開講しました。2021年度から始まった「むなかた子ども大学」は、福岡の教育関係者・企業・団体・市民・行政などが、子どもの興味・関心を深掘りする学びを提供するものです。今回は、福岡県宗像市にも付属福岡高校と付属自由ケ丘幼稚園があり、普段から深い交流があることから、2023年度に新設された本キャンパスを使った講座が企画されました。
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当日は、エンジニアコース(文理融合学部人間情報工学科)、動物科学コース(農学部動物科学科)、食品科学コース(農学部食生命科学科)の3コースに、それぞれ小中学生7名ずつが受講。まず全体会で岡本智伸農学部長があいさつしたほか、宗像市の担当者から、講座を担当する教員や大学院農学研究科の大学院生、サポートに駆けつけた福岡高の生徒6名が紹介されました。
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人間情報工学科の藤本邦昭教授が担当したエンジニアコースは「エンジニアの仕事を体験しよう」をテーマに、まず藤本教授が半導体の仕組みや機能について説明し、通電とコンバーターの関係を学べる簡単な電子工作に挑戦。後半はプログラミングの基礎を身に着けるためパソコンを使って「モグラたたき」ゲームの作成に取り組みました。「動物からの恵みについて調べよう」と題した動物科学コースは、佐藤祐介准教授と岡本学部長が担当。前半は佐藤准教授が「牛乳からバターができる仕組みを調べよう」と、牛乳の成分とバター作りの関係について説明し、容器に牛乳と低脂肪乳、生クリームを入れて振る実験を行いました。後半は「ヒツジの毛のヒミツを調べよう」をテーマに、まず岡本学部長の案内でキャンパス内の畜舎を見学。ジャージー牛やヒツジに触れながら家畜飼育の様子を学び、教室に戻った後は岡本学部長が日常生活のさまざまな場面で使われるヒツジの毛の機能などについて解説しました。平野将司准教授が担当の食品科学コースは「食品に含まれるタンパク質について調べよう」がテーマ。最初に小麦粉の薄力粉と強力粉の違いを、水でこねたうえで、手で絞り重さや状態の違いを確認する実験に取り組み、後半は「いろいろなチーズの特徴や性質を調べよう」と、食品加工実習棟にあるキッチンスタジオで技術職員の指導の下、モッツァレラやカチョカバロなどさまざまなチーズの加工方法について学んだ後、子どもたちも実践して学びを深めました。
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最後に各コースの担当教員から修了証を手渡された子どもたちは、「ゲームが大好きなので、作り方を勉強できてよかった」「動物園より近くでウシやヒツジを見られて面白かった。大学に興味がわきました」「希望していたコースではなかったけれど、チーズがとてもおいしくて、家に帰ったらお母さんに教えたいと思いました」と口々に感想を話していました。