松前記念館で企画展「Innervisions 手の世界制作4」を開催しています

湘南キャンパスの松前記念館(東海大学歴史と未来の博物館)で3月1日から、企画展「Innervisions 手の世界制作4」を開催しています。神奈川県と本学が連携して、障害の程度や状態にかかわらず、誰もが文化芸術活動を楽しめる環境の整備を目指して2020年度から実施している「ともいきアートサポート事業」の一環です。本学では毎年、近隣の盲学校や特別支援学校などの生徒を対象に、さまざまなアート作品を制作するワークショップを開いており、その成果を紹介する展示会を東京都内の展示施設や松前記念館などで開いてきました。今回は、伊勢原支援学校伊志田分教室と平塚盲学校、筑波大学附属視覚特別支援学校、大分県立盲学校の児童や生徒が制作した作品と、ワークショップで講師を務めた宮坂慎司氏、高見直宏氏、広瀬浩二郎氏の作品を展示しています。

3月5日と7日には、平塚盲学校と伊勢原支援学校の生徒が来場。生徒たちは、友人や他校の児童らが作った作品を手で触って、質感の違いを感じ取り、点字で書かれた作品名を読んで友人と感想を語りあって、作品一つひとつを丁寧に鑑賞しました。

5日に来場した平塚盲学校の生徒たちは、「さまざまな作品のモチーフを想像しながら鑑賞できて、とても楽しい時間を過ごせました」「同じ素材を使っているのに、作品によって手触りが違ってとても面白かった。作った時の様子を想像しながら鑑賞すると、作者と対話しているような感覚になりました」「さまざまな素材を使っていて“作者は何を表現しているのかな”と考えながら鑑賞できたのが面白かった」と感想を語っていました。