国際文化学部地域創造学科の塚本未来准教授が2023年度ティーチング・アワードの優秀賞を受賞しました

国際文化学部地域創造学科の塚本未来准教授が「2023年度ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に行われた授賞式で網野真一札幌キャンパス長から賞状と目録が授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。学生による授業アンケートなどの結果に基づき、学長室を中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2023年度は5名に優秀賞を授与しました。

運動生理学や栄養学、健康科学が専門の塚本准教授は、「スポーツ栄養学」や「公衆衛生学」などの科目を担当しています。授業では学生とのコミュニケーションを重視して、毎時間「振り返りシート」を使って学生のコメントを集め、次回以降の授業に反映しています。「競技スポーツに取り組む運動部所属学生から運動が苦手な学生まで、それぞれが抱える課題を把握し、どのように立ち向かうのか一緒に解決方法を考えていきます。学生たちはスポーツでのパフォーマンス向上や、日常生活、家族、友人など、身近な人の健康について、さまざまな悩みや問いを抱いており、授業の内容を実生活に反映できるよう心がけています。そうすることで、最初は“単位のために履修した”と言っていた学生も、次第に授業の内容が生活にリンクしていることに気づき、やりがいをもって取り組んでくれるようになっていきます」と効果を語ります。また、振り返りシートへの記入を手書きにするなど授業中はスマートフォンやパソコンの使用を禁止し、授業に集中できる環境づくりにも心を配っています。「授業中には発表と質疑応答の時間も多く設けており、気を抜いていたり、黙って聞いていたりするだけではいられません。学生たちには“教室内の皆で授業をつくり上げよう”と呼びかけています」と話しました。

塚本准教授は、「この賞は学生によるアンケートの結果から選出されるもので、受賞は多くの学生に興味を持ってもらえたからこそであり、大変うれしく感じています。授業でも学生たちに話していることですが、私も日々学び続けています。各科目で新しいことを伝え、さらに研究活動の充実も図っていき、教育・研究両輪を積み重ねて得られた成果を授業に反映させていきたいと考えています」と今後への意欲を語りました。