「NIPミニ展示会 in 東海大学 ~ほっと技術交流カフェ~」を開催しました

マイクロ・ナノ研究開発センター(MNTC)とサイエンス・エンジニアリングカレッジでは5月17日に、湘南キャンパスで「NIPミニ展示会 in 東海大学 ~ほっと技術交流カフェ~」を初めて開催しました。多様なものづくりの技術を有する中小企業グループ「茨城県北部地域企業連携体」(NIP)と本学の研究者や学生らとの技術交流、情報交換を目的に、同地域の中小企業支援機関である株式会社ひたちなかテクノセンター(HTC)と連携して実施したものです。会場の19号館カフェラウンジではNIPに所属する15企業がブースを設け、製品や技術を紹介。本学の研究者6名も先端研究について講演し、教職員や学生、大学院生ら多数が来場しました。

各ブースでは、さまざまな装置の設計や部品加工、組立を行う企業が製品を展示し、特長的な技術を紹介。学生たちはメモを取りながら熱心に説明を聞いていました。理学部物理学科の4年次生は、「小さな部品がどのような機器や場所で使われているかを知り、これまで以上にものづくりへの興味が湧きました」と語り、情報理工学部の4年次生は、「入社後の研修、配属先の決定といった人事面についても教えていただき、就職活動の参考になりました」とコメント。大学院工学研究科機械工学専攻の1年次生は、「顧客のリクエストにオーダーメイドで応じる企業ばかりで驚きました。ものづくりに対する熱意や誇りを感じました」と話していました。また、本学の研究者による先端研究に関する講演後には、NIPの技術者らが研究の詳細について演者に質問し、意見を交わす姿が見られました。

山﨑工業株式会社のブースでは、本学工学部生産機械工学科(当時)を2004年度に卒業した山口修良さん(製造部部長)が来場者に対応。「自分の経験が少しでも役に立てばという気持ちで学生たちに接しました。茨城県の出身でUターン就職を希望する学生もいたので、できるかぎり応援したいと思います」と話していました。HTCで企業支援のコーディネーターを務める渡辺洋一氏は、「茨城県北部は国内有数の電気・機械産業拠点で、高度な技術を持つ企業が数多く存在しています。今日は、工学部の先生から研究用部品製造の依頼を受けた企業もありました。こうした交流が、新分野への進出や販路拡大、後継者の育成といったNIPの発展につながると期待しています」と話していました。

MNTCの喜多理王所長(理学部物理学科教授)は、「この企画は、本学が出展したMedtec Japan(医療機器の設計製造に関する展示会)でHTCの方と出会ったことを機に始まりました。双方の研究や技術を知る場になるとともに、学生たちが企業の経営者や技術者と話して勉学や研究に対する意識を高め、進路について考える機会にもなったと思います。企業との密接な連携は、教育・研究はもちろん、就職や学生募集にもつながると考えており、今後も継続していきたい」と語っています。

なお、出展企業、研究講演は以下のとおりです。

【出展企業】茨城県北部地域企業連携体(NIP)15社(五十音順)

株式会社アンテックス、株式会社ウイット、株式会社エムテック、株式会社菊池精機、株式会社菊池精器製作所、熊谷工業株式会社、コロナ電気株式会社、株式会社三友製作所、新熱工業株式会社、有限会社スズキ電子、株式会社関根鉄工所、株式会社創和工業、株式会社西野精器製作所、有限会社盛金製作所、山﨑工業株式会社

※NIPは、メッキ分野に従事する「NIPcom」21社、医療機器分野への参入を目指す「NIPmed」43社、宇宙分野への参入を目指す「NIPspa」49社で構成されています。

【研究講演】
1.水書稔治教授(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
  「航空宇宙機関連流体現象と空力推進」

2.櫛田淳子教授(理学部物理学科)
  「高エネルギー天文学と放射線治療」

3.長谷川真也教授(総合科学技術研究所) 
  「熱から発電、冷却を可能とする熱音響装置」

4.木村啓志教授(マイクロ・ナノ研究開発センター)
  「マイクロ流体デバイスを技術基盤とする生体模倣システム(MPS)の実用化に向けた取り組み」

5.源馬龍太准教授(工学部応用化学科)
  「CO2のメタン化」

6.落合成行教授(工学部機械システム工学科)
  「トライボロジー」

【主催】マイクロ・ナノ研究開発センター、サイエンス・エンジニアリングカレッジ
【共催】株式会社ひたちなかテクノセンター、茨城県北部地域企業連携体