2022年度「UIJターン就職担当者会議」を開催しました

東海大学では2月15日に東京・霞が関プラザホールで、2022年度「UIJターン就職担当者会議」を開催しました。本学では、全国7キャンパスに多様な分野の学部学科を有するメリットを生かし、全国各地の企業・自治体などの就職受け入れ先のニーズと卒業生の豊かな将来設計のベストマッチングを実現すべく、様々なキャリア支援事業に取り組んでいます。今回は、本学とUIJターン就職支援に関する協定を結ぶ28の自治体から担当者を招き、来年度以降の大学の組織体制や戦略を説明。約30名が参加しました。

当日は、成川忠之ゼネラルマネージャー(ユニバーシティビューローキャリア就職担当・経営学部教授)が本学のUIJターン促進戦略を紹介。首都圏以外の企業にUターン就職した学生へのアンケート調査結果を紹介し、家族の希望ではなく自らの意志で地元の企業に就職する学生が増えている状況を解説。「満員電車に乗らなくていいなど快適・利便性を求める合理的理由のほか、家族の絆や故郷への愛着など情緒的理由を挙げる学生も多くいました。中には生まれ育った地域の過疎化防止に役立ちたいなど地域貢献を考えている学生の声が寄せられるなど、意義や志を持ってUターンを選択しています」と学生の傾向を紹介しました。さらに、学生が地元での就職に向けてサポートを求めている項目などから、「地元企業の戦略・戦術、競争優位性、企業価値、将来性など就職先の事業会社や団体の魅力について語っている学生は多くはありません。また、各道府県の皆さまの各種施策や努力にもかかわらず、どの地域も新卒のリターン率は30%未満という事実もあります。それらの課題解決に向けて、大学としてもZ世代と呼ばれる学生たちに有効なアプローチや地方企業の競争優位性を把握し、企業の魅力を学生に伝える取り組みを支援していきます」と話し、学生に向けて各自治体が運営するSNSやツールを積極的に案内し、既卒者の再就職支援などにも取り組んでいく考えを語りました。

続いて、市川基マネージャー(ビーワンオフィス キャリア担当)が21年度に実施したカレッジオフィスの導入と次年度以降の体制について説明。「複数学部を1つのカレッジにまとめ、それぞれに配置するオフィスは、さまざまな分野の職員を1カ所に配することで学生にワンストップでサポートしたいという思いから設置しました。各カレッジでは就職や留学、履修などさまざまな支援を提供しています。キャリア就職の担当者も、今後も各自治体の皆さまと密に連携し、UIJターン促進に努めていきます」と説明したほか、次年度に計画している本学各地区後援会での講演依頼や、キャリア支援を担当する職員を紹介。質疑応答では、連携強化や就職説明会の充実に向けて多様な質問と意見が寄せられました。