キャンパスストリートプロジェクトが障がい者の自立支援のための「パン販売」を行いました

キャ ンパスストリートプロジェクトが春学期・秋学期の4月17日~12月18日の間週2回にわたり湘南校舎の1号館前と中央通り時計台前にて、社会福祉法人か ながわ共同会秦野精華園(精華園)と協力して「パン販売」を行いました。精華園は市町村や地域社会資源と連携を図り、知的障害者の方々への支援を通じ、障 害のある方々が暮らしやすい地域作りを目指して運営されています。

このパン販売は「障害者自立支援法」(※1)の施行に伴い、同施設から 製パン事業の商品開発に関連した学生モニターの要請が発足のきっかけとなり、障がいを持つ方の活動場所を提供することで社会参加の機会を促すとともに、売 り上げが賃金向上にもつながり、同施設を利用している方の自立支援の一環として本プロジェクトが主催したもので、園内で製作したパンを施設利用者自身が学 内で販売業務を行います。プロジェクトメンバーは主に販売場所の設置や会計補助業務を行いました。さらに、販売個数などのデータを集計・分析することで マーケティングの実践の場としても活用し、新商品開発の提案や、商品POPを手作りするなど販売促進に努めました。

春学期では23回販売 を行い、合計268,267円、平均11,664円の売り上げがあり、(火曜日:1号館前 合計109,701円、木曜日:14号館前駐輪場付近と14号館地下ホール 合計158,575円)秋学期では21回販売を行い、合計168,950円、平均8,045円を売り上げがありました。(火曜日:1号館 合計72,970円、木曜日:中央通り合計95,980円)春学期では目標としていた1日平均10,000円を達成しましたが、秋学期では悪天候の日が多 かったことや人通りの少ない販売場所を選んでしまったことで目標数値を下回る結果となりました。

パンを購入した学生からは「ここで売って いるメロンパンが好き」など精華園のパンが認知され、満足の声をいただきました。リピーターも多く、特に男子学生にはピザトーストやカレーパンなどの惣菜 パンが「安くておいしい」と人気がありました。精華園の利用者からは「大学内でのパン販売の仕事が楽しみで、いつも以上に張り切ります」と仕事に対する喜 びの声をいただきました。

プロジェクトメンバーの齊藤優佳さん(文学部アメリカ文明学科3年次生)は「利用者さんの販売補佐として、お客 さまに活動の魅力が伝えられるように心掛けながら年間を通してパン販売を行いました。毎回、成果と反省を確認したことでメンバーが常に企画の目的を共有し ながら活動できました」と語りました。

※1 障害者自立支援法:福祉サービスを一元化し、障害者に費用の原則1割負担を求め、障害者の能力や適正に応じ自立した日常生活を営むことを目的とした法律

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