TSRPが能代宇宙イベントで学生記録を更新しました

「東 海大学学生ロケットプロジェクト」(TSRP)が8月15日から22日まで、秋田県能代市で開催された「第10回能代宇宙イベント」(主催:一般社団法人 あきた宇宙コンソーシアム)に出場しました。TSRPは学生の手による独自のハイブリッドロケットの打ち上げを目的に活動しており、このイベントはロケッ ト打ち上げや自律ロボットの制御などを競う日本最大規模の大会です。今回、TSRPはロケットの”海打ち”部門で高度2403mを見事に達成し、学生記録 を1100m以上更新しました。

“海打ち”は落下地点の安全を確保しやすい海上にロケットを打ち上げるもので、TSRPは約5年前から力 を入れてきました。昨年、同イベントに参加した際は、ロケットのパラシュート放出に失敗し、機体を大破させてしまいました。今回はその反省を生かし、機体 に改良を加え、ハイブリッドロケット「H-34」を完成させました。

メンバーはH-34を21日早朝、同市内の落合浜海水場跡地で打ち上 げました。学生記録を更新し、機体のパラシュートも無事開きました。16日には陸上に打ち上げる”陸打ち”を行い、「H-35」で160mを記録。記録高 度やマネジメント能力などを審査し、最も優秀なチームに贈られる同イベントの「MHIアワード2014」を、”海打ち””陸打ち”両部門で受賞しました。 また10回連続出場を記念し、イベントの第1回で使用した「H-5」を復元し、エキシビションとして17日に打ち上げました。

なお、 TSRPは8月7日から15日まで、能代エナジアムパークで行われた「能代宇宙イベント市民ポスター展」に、H-5を中心にデザインした作品を出品。来場 者の投票によって決まる最優秀賞を受賞しました。プロジェクトマネジャーの植松千春さん(工学部3年次生)は、「10回目の節目を最高の結果で飾ることが でき、とてもうれしいです。これを励みに、次は高度10kmを目指してさらにロケット開発を進めていきます」と話しました。

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