「病棟ボランティアの可能性」と題したイベントを開催しました

病 院ボランティアプロジェクトが11月30日に伊勢原キャンパスで、「病棟ボランティアの可能性~入院患者さんにボランティアは必要なのか~」と題したイベ ントを開催しました。これは、本学医学部付属病院で病棟ボランティアを行っている本プロジェクトが、真に患者さんに必要とされるボランティアとは何かを考 えるために実施したものです。当日は、学生やボランティア経験のある地域住民など約40名が参加。本学健康科学部の妻鹿ふみ子教授の講演に続き、グループ に分かれてワークショップを実施しました。

妻鹿教授は「ボランティア活動の可能性と限界を考える」をテーマに講演。ボランティアとは他人 に共感することをベースとして、社会の課題を解決するために自発的、継続的に行う無償の行為であることを、具体例を挙げて解説しました。さらに、ボラン ティア活動をより効果的、組織的に行うためには、ボランティアコーディネーターの存在が不可欠であることを強調しました。後半は少人数のグループに分かれ て、「入院患者さんにボランティアは必要なのか」をテーマにワークショップを実施。学生がグループのファシリテーター(まとめ役)となって、ボランティア に対する思いや経験について語り合い、最後にその結果を発表しました。

参加者は、「学生から70歳代まで、幅広い世代同士の意見交換はと ても貴重でした」「病棟のボランティアは基本的に一人で活動するので、こうして集まって考えを共有することは大切だと思います」などと語っていました。本 イベントを企画し、司会を務めた鈴木良太さん(工学部医用生体工学科3年次生)は、「プロジェクトのメンバーは、グループ討議を有意義なものとするために ファシリテーターの役割を学び、練習を繰り返しました。そうした努力のおかげで充実したイベントになったと思います」と振り返りました。そして、「次回は さらに多くのボランティア団体と互いの活動における課題を共有し、協議を深める中で、私たちプロジェクトの視野を広げていきたいです」と語りました。

な お当日は、本プロジェクトが作成した病院ボランティアを知るための広報誌『BRIDGE』の創刊号を配布(B5判20ページ、カラー印刷)。編集リーダー の一人、久保佳那さん(教養学部人間環境学科2年次生)は、「ボランティアの素晴らしさを伝え、”やってみよう”と思ってもらうことを目的に作成しまし た。約1年前から企画やコンセプト作りに着手し、取材や写真撮影からページのレイアウトまで、すべて自分たちで行いました」と制作の経緯を語りました。同 誌は湘南・伊勢原キャンパスほか、秦野・平塚市の公民館などに配布する予定です。また、下記URLよりダウンロード可能です。

http://chl.pr.tokai.ac.jp/show_report/show_rpot_view.php?rpot_nmb=20131211001