ソーラーカーチームがセレモニーゴールに到着しました

ソー ラーカーチームが、11日午前9時過ぎ(レース時間/アデレード時間午前10時)に市街地のハインドマーシュ・スクエアに設けられたセレモニーゴールへと 到着しました。6日午前8時にダーウィンを出発したチームは、3,020kmの道のりを走り切り、世界最高峰のソーラーカーレースで2位となりました。大 会主催者が発表した東海大学チームの総走行時間は36時間37分、平均速度は84.23km/hでした。なお、優勝したオランダ・デルフト工科大学 「Nuon Solar Team」の総走行時間は33時間5分、平均速度は90.71km/hとなっています。

午前8時に計測点をスタートしたTokai Challengerは、アンカーを任された遠藤直樹さん(工学部動力機械工学科3年次生)のドライブで主催者の先導の下、アデレード市内を走行。一般車 が多く難しい道のりでしたが、順調にセレモニーゴールへとたどり着きました。遠藤さんは、「最後の大役を任され何かあってはいけないと緊張しましたが、 Tokai Challengerは安定した走行ができるので楽しんで走行することができました」と振り返ります。ゴールでは厳しいレースをともに乗り切ったメンバー たちが、詰めかけた市民や先着したNuonのメンバーたちから大きな祝福を受けてゲートを潜り抜けました。

同大会のセレモニーゴールは例年、アデレード市内の中心地であるヴィクトリア・スクエアに設置され、中心にある噴水 に参加者が飛び込むのが慣例でしたが、現在は工事中で使用できないため、主催者がハインドマーシュ・スクエア内にビニールプールを設置。学生たちは Nuonのメンバーたちから促されて次々とプールへとなだれ込み、「Tokai」コールと「Nuon」コールの応酬が続きました。続いて3位のオランダ・ 「Solar Team Twente」、4位のアメリカ・スタンフォード大学も続々とゴールに到着。メンバーたちは、「レース中はライバルだけど、終わればソーラーカーを愛する 仲間同士」と笑顔で出迎え、ユニホームを交換して互いの健闘をたたえ合いました。

「こんなにも盛り上がるとは思いませんでした」と驚きの表情を見せたのは栗原慎太郎さん(情報理工学部コンピュータ 応用工学科1年次生)。Nuonのユニホームに身を包みながら、「他チームの学生ともっとコミュニケーションできるよう、2年後は英語を覚えて来たい」と 笑顔で話しました。学生たちの様子を見守ったチーム副監督の福田紘大講師(工学部航空宇宙学科)は、「勝負では残念ながら負けてしまいましたが、レースを 通じて学生たちは大きな成長を見せてくれました」と話し、「期間中はさまざまな苦労がありましたが、その都度自分にまかされた仕事を的確にできるように なっていきました。ここで得た力を将来社会に出たときにも生かしてもらいたい」と期待を寄せています。